ロバート・クビサが、F1に復帰したことを後悔してはいないと主張した。
●【決勝タイム結果】2019年F1第1戦オーストラリアGP決勝のタイム差、周回数
大けがを乗り越えて9年ぶりにウィリアムズのフルタイムドライバーとしてF1復帰を果たしたポーランド出身のクビサだが、その復帰初戦は惨めな結果に終わってしまった。
ウィリアムズの2019年型車に戦闘力がないことはすでに分かってはいたものの、34歳のクビサはこのレースがF1デビュー戦だったチームメートのジョージ・ラッセルに予選で1.7秒もの大差をつけられて最下位に沈んでしまった。さらに決勝ではそのラッセルにラップダウンされるという屈辱も味わっている。
フィンランド出身の元F1ドライバーであるJ.J.レートはクビサのF1復帰は疑問だったと『Iltalehti(イルタレティ)』に次のように語った。
「そのこと(F1復帰)を聞いたときから、私は疑問を抱いていたよ」
「彼は(F1から)非常に長く離れていたし、現時点でのウィリアムズはかなり遅いからドライバーにはほとんど何もできないよ」
だが、今季のF1開幕戦での結果を受けて、F1に戻ってきたことを後悔しているかと尋ねられたクビサは次のように応えた。
「いや、復帰したことに後悔はないよ」
「昨年、僕は6週間以上かけて熟考したし、それが困難なものになるであろうことも分かっていたんだ。これほどの準備不足状態でオーストラリアに向かうことになるとは思っていなかったけれどね」
「ドライバーとしての僕にとって、バルセロナ(プレシーズンテスト)での日々は過去8年間で最も重要なものだったよ。自分自身が困難な状況にあるってことが分かったからね。僕はここですべてのことになんとか対応できたし、またバーレーン(第2戦/31日決勝)や、ひょっとしたらその後の何レースかでも再びそれに取り組む必要があるだろうね」
「だけど、後悔はしていないよ。僕はあまり感情的な人間ではないけれど、フィニッシュした後には何かすごいことを成し遂げたんだと感じたよ」
だが、クビサもメルボルンで行われた開幕戦は思った以上に厳しいものだったと認めている。
「ある時点で、エンジニアが僕のペースはいいと伝えてきたんだ。僕は笑い始めてしまったよ。だって、僕がまるでそこに立ち止まっていたかのように感じられたからね」
メルボルンでそう語ったクビサは次のように付け加えた。
「だけど、ほんの2年前には僕がまたレースに復帰できると考えていた者など誰もいなかったんだ。これから長時間かけて家に戻ることになるけれど、満足感を抱いてオーストラリアを去るよ」