ルイス・ハミルトンは、イギリスでのF1中継の視聴数が2008年以来大幅に減少したと聞いてショックを受けたようだ。
ハミルトンが2008年のF1ブラジルGPで初めてF1ワールドチャンピオンに輝いた時、イギリスでは890万人が無料のTV放送を見ていた。
しかし、2018年にハミルトンが5度目の世界タイトルを獲得した時、128万人しか有料のTV放送で観ていなかったのだ。
2019年は21レースのうち1レースだけが、イギリスの無料TV生放送で観ることができるようになるようだ。
その数字を聞いたハミルトンは、『RaceFans.net』に次のように話した。
「僕はその数字を知らなかったけど、ビジネスの観点から“ひどい”ように思うね」
「僕はBBCにチャンネルを合わせて“グランプリ”を観て成長してきたんだ。それはもうすごかったよ」
「僕は現在の有料テレビの状況を理解してないけれど、その答えを考え出すのは僕の仕事ではない」
「しかし、理解はしているよ。今の時代は、家の中にあるすべてのものに保険がかかっていて、すべてのものにお金がかかり、その上にテレビの権利料金のためにテレビ視聴料を支払わなければならなくて、高い金額が流れ出ていくんだ。バカバカしい。だからこの数字は理解できるよ」
「経済的にも数字が変わらないと確信しているよ。みんなにとって困難な時期だからね」
ハミルトンは、F1レースの雰囲気を盛り上げるためにファンがいかに重要であるかを話し、そしてこの憂慮すべき傾向が続けばF1は苦しむことになると恐れている。
「多くのファンが観られないのは残念だよ。グランプリに来場する人が多いほど、雰囲気が増えるのにね」
「F1をスポーツとして作り上げているのはファンなんだ。ファンが視聴する機会を奪えば奪うほどファンは去ってしまい、F1を所有する人々にとってビジネスが悪化することになるのにね」
「だけど、やっぱり僕とは関係がないよ。僕はこの話を聞いたばかりだし、僕はファンがレースに来た時や会える時は、その機会にファンと交流するようにしているんだ」