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【F1テスト2】4日間のベストラップ一覧 レッドブル・ホンダは実力見えず

2019年03月02日(土)9:31 am

スペインのバルセロナ・カタルーニャ・サーキットでプレシーズンテスト2回目の4日目(テスト8日目)、テスト最終日が終了した。

ピレリによると、涼しい気温によりタイヤにグレイニング(ささくれ)が見られたというが、F1GPが開催される温かい気温の中では出ることはないとし、さらにブリスター(水疱)もないという。

このテスト2回目の4日間で全ドライバーが出したタイムを見てみると、1秒以内に12台が入っており、今年も激戦が予想される。

トップのベッテルのタイムはすでに昨年のテスト時のタイムを上回っており、もっと気温が高くい昨年のF1スペインGPでのポールポジションタイムに匹敵するタイムだった。路面温度が低く、レギュレーションにより車重が10kgも増えたにも関わらずだ。

その中でも注目したいのはレッドブル・ホンダだ。ピエール・ガスリーは11番手につけているが、クラッシュしたため十分なタイムを出せていないと考える。

そしてチームメートのマックス・フェルスタッペンも最終日はギアボックストラブルによりガレージでの作業が長引いたため、最も柔らかいC5のソフトタイヤ(赤)で予選シミュレーションをしていない。フェルスタッペンのベストタイムはC3のミディアムタイヤ(黄)で出した17番手のタイムだ。一見するとレッドブル・ホンダは非常に厳しい状況にも見える。

しかし、ピレリ発表によると、各コンパウンド間のタイム差は0.6〜0.7秒。もちろんこれは現在の気温、そしてバルセロナ・カタロニア・サーキットでのタイム差だ。これで計算すると、フェルスタッペンは1.2〜1.4秒タイムアップすることになるので、実質はトップから0.088秒〜0.288秒差の実力があることになり、シャルル・ルクレール(フェラーリ)に次ぐ4番手に位置する。

F1開幕戦オーストラリアGPまであと2週間。各チームはこのテストでのデータを基にどんなアップデートをしてくるのだろうか。

■【F1テスト2】4日間のベストラップ一覧

P ドライバー チーム PU タイム TY
PP *ハミルトン(2018) メルセデス M 1:16.173 -0.058 -
1 ベッテル フェラーリ F 1:16.221 0.000 C5
2 ハミルトン メルセデス M 1:16.224 +0.003 C5
3 ルクレール フェラーリ F 1:16.231 +0.010 C5
4 ボッタス メルセデス M 1:16.561 +0.340 C5
5 ヒュルケンベルグ ルノー R 1:16.843 +0.622 C5
6 アルボン トロロッソ H 1:16.882 +0.661 C5
7 クビアト トロロッソ H 1:16.898 +0.677 C5
8 サインツ マクラーレン R 1:16.913 +0.692 C5
9 グロージャン ハース F 1:17.076 +0.855 C5
10 ノリス マクラーレン R 1:17.084 +0.863 C5
11 ガスリー レッドブル H 1:17.091 +0.870 C5
12 リカルド ルノー R 1:17.114 +0.893 C5
13 ライコネン アルファロメオ F 1:17.239 +1.018 C5
14 ストロール レーシング● M 1:17.556 +1.335 C5
15 マグヌッセン ハース F 1:17.565 +1.344 C5
16 ジョビナッツィ アルファロメオ F 1:17.639 +1.418 C5
17 フェルスタッペン レッドブル H 1:17.709 +1.488 C3
18 ペレス レーシング● M 1:17.791 +1.570 C5
19 ラッセル ウィリアムズ M 1:18.130 +1.909 C5
20 クビサ ウィリアムズ M 1:18.993 +2.772 C5

※PU=パワーユニット:M=メルセデス、F=フェラーリ、R=ルノー、H=ホンダ
※TY=タイヤ:C1は最もハード(白)、C3はミディアム(黄)、C5が最もソフト(赤)、PRはプロトタイプ

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