今季フェラーリでセバスチャン・ベッテルのチームメートを務めることになったシャルル・ルクレールが、現時点では自分がナンバー2として処遇されるのは「理にかなった」ことだと語った。
2018年シーズンにはF1タイトルを十分に狙えると考えられていたベッテルがミスを多発するなどして失速。その一方でザウバーからF1デビューを飾ったルクレールは多くのF1関係者をうならせる素晴らしいパフォーマンスを披露してみせた。
そのルクレールがキミ・ライコネンの後任としてフェラーリで走ることが決まったときには、彼の方がベッテルを上回る活躍を見せるのではないかとの声すら上がっていた。
だが、マウリツィオ・アリバベーネの後任として今シーズンからチーム代表を務めることになったマッティア・ビノットは、フェラーリとしては「ベッテル優先策」をとると明言。つまり、フェラーリでの1年目シーズンを迎えるルクレールはベッテルのサポート役という位置づけとなるわけだ。
バルセロナで行われている今年2回目のF1公式プレシーズンテスト3日目に1分16秒231という見事なトップタイムを刻んでみせた21歳のルクレールは、その件について質問されると次のように答えた。
「それは僕にとって初耳ではなかったし、マッティアが何か大げさな話をしたわけではないと僕は思っているよ」
「僕が当面の間そういう立場になるだろうってことは分かっていたしね。僕に言わせれば、理にかなっているし十分理解できるよ」
「僕はフェラーリでは新人だし、五分五分の状況において1人のドライバーが優先されることははっきりしている。彼が言ったのはそういうことさ。僕はそれがベッテルであることはすごくよく理解しているよ」
「だからと言って、常にそういう形になるという意味でもないよ。僕の仕事はすごく速く走ることなんだ。そうすればチームオーダーなど必要ないからね」
2019年のF1初戦であるオーストラリアGP(17日決勝)開幕まであと2週間ほどとなったが、現時点ではフェラーリがほかのチームたちよりも一歩抜きん出た状態にあると考えられている。そのことについてバルセロナで質問されたモナコ出身のルクレールは「まだテストだからね」と答え、次のように続けた。
「誰がまだ本当のことを隠しているのかも分からない」
「答えが見えるのはオーストラリアに行ってからだよ。だけど、現時点では僕たちが強そうだ。僕たちにとってはいいスタートになっているね」