今季フェラーリで2年目のF1シーズンを迎えることになったシャルル・ルクレールだが、チーム内で“ナンバー2”の位置に甘んじるつもりはなさそうだ。
昨年のF1タイトル獲得に失敗したセバスチャン・ベッテルだが、チームから必要なサポートを受けることができていなかったと示唆したことなどから、前チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネとの関係が悪化していたものと考えられている。
そしてそのアリバベーネの後任として今シーズンからチーム代表を務めることになったマッティア・ビノットは、今季はベッテルを「優先する」と示唆している。
だが、ドイツのテレビ局『Sky(スカイ)』は、ルクレールが最近次のように語ったと報じている。
「僕は加速していくつもりだよ。すぐに初優勝したいと思っているんだ」
「もしマッティアが2人の速いドライバーを抱えて悩むようなことになれば、それは僕にとってはいい兆候となるだろうと思うよ」
今季に通算6度目のF1ドライバーズタイトル獲得を狙うルイス・ハミルトン(メルセデス)にとっては、フェラーリのドライバーたちが競い合って獲得ポイントを分散してくれるのは願ってもないことだろう。
ハミルトンはその期待も込めてだろうが、ルクレールが大活躍してくれることを期待していると次のように語った。
「彼は多くの人たちを驚かせるだろうし、彼のチーム内でもそうなるだろう」
とは言え、ルクレールもベッテルとの関係が悪化するような事態を招くことは本意ではないと次のように主張している。
「僕たちはすごくうまく一緒にやっているよ。セブ(ベッテルの愛称)は本当にいい人だし、彼と一緒にやるのに何の問題もないんだ。それはいいことだよ」