今年ウィリアムズから念願のF1デビューを飾るイギリス人ドライバーのジョージ・ラッセルが、チームメートとなるロバート・クビサとは何よりも一緒に仕事に取り組むことが重要だと主張した。
伝えられるところによれば、パーツの設計をやり直す必要が生じたことから、ウィリアムズは4日間にわたってバルセロナで行われた今年最初のF1公式プレシーズンテスト開始までに今季型F1マシンが間に合わず、半分の2日間だけしか走行することができなかった。
もちろん、この出遅れによりウィリアムズのタイムはライバルたちから大きく離されており、コンストラクターズランキング最下位からの脱出を目指すウィリアムズにとってはシーズン開幕に向けて大きな不安を抱える状況となっている。
2018年のF2チャンピオンである21歳になったばかりのラッセルは、こうした状況を打開するためには自分とクビサが最大限に協力し合うことが重要になると『Eleven Sports(イレブン・スポーツ)』に次のように語った。
「僕たちはライバル関係になるわけにはいかないし、そうしたいとも思わないよ」
「僕たちが19位争いをしても仕方ないんだ。僕たちはウィリアムズが何かもっと大きなことを達成できるような手助けをしたいと思っている」
「もし僕たちがお互いに争い合うようなことをすればそれはうまくいかないよ。僕たちは協力する必要がある」
今年9年ぶりにF1復帰を果たすクビサは、先週のテストを終えた後で次のように語り、あまり意味のあるテストにはならなかったと示唆している。
「テストでは、これまでに分かっていたこと以上のものを得ることはできなかった。意味はないよ」
だが、ラッセルは努めて前向きな姿勢を保とうとしているようだ。
「クルマの感触はよかったよ。うまくバランスがとれていたと思う」
フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』にそう語ったラッセルは次のように付け加えた。
「だけど、クルマを限界まで試したことはないからまだあまり言えることはないんだ。なんとかギリギリで間に合わせただけだから、すべてのエリアをこれから最適化していく必要があるよ」