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少なくとも3チームの2019年型F1マシン準備に遅れ

2019年02月14日(木)19:32 pm

いよいよ来週の月曜日(18日)に今年最初のF1公式プレシーズンテストがバルセロナで開幕することになる。だが、現時点では少なくとも3チームの新車がテスト初日までに間に合いそうにない状況となっているようだ。

■コーヒーマシンの準備は問題ないとルノー

今週12日(火)に2019年型マシンの発表会を行ったルノーだが、そのクルマは2018年型マシンのシャシーに2019年仕様のボディーワークをあしらったものだった。

「非常にタイトなスケジュールとなっている」

「実際のところ、我々は土曜日(16日)にフィルミングデーと呼ばれる活動を行ってそこで機能テストを行いたいと考えていた。だが、それは危うくなっている。それまでに(2019年型車の準備が)終わるかどうか分からない」

そう認めたルノーのシリル・アビテブール(マネジングディレクター)は微笑みを浮かべながら次のように付け加えた。

「私に保証できるのはひとつだけだ。我々のドライバーたちは月曜日の朝にテストが行われるバルセロナにいるということだ。モーターホームはオープンするし、コーヒーメーカーのスイッチは入れられるよ」

アビテブールは、スケジュールが遅れている理由を、空力ルールの変更によるものだと次のように説明している。

「できるだけ長時間にわたって風洞での作業を行いたかったんだ。時間的には本当に限界までそれに取り組んでいる。多分、少しばかりそこに時間をかけすぎたかもしれないね」

■ウィリアムズはシェイクダウンをキャンセル

だが、新車製造が遅れているのはルノーだけではない。ウィリアムズもすでに16日(土)に予定していたフィルミングデーによるシェイクダウン走行を正式にキャンセルしたことを明らかにしている。

ウィリアムズのチーム副代表を務めるクレア・ウィリアムズはこれに関して次のように語っている。

「私たちは非常に挑戦的な開発プログラムを展開しています。私たちがフィルミングデーを諦めたのはそれが理由ですし、バルセロナに向かうまでの時間を最大限に利用するためです」

■テスト初日に走る保証はできないとレーシングポイント

さらに、13日(木)にトロントで行われた自動車ショーにおいて2019年型マシンを発表したレーシングポイント(旧フォース・インディア)も厳しい状況に置かれているようだ。

レーシングポイントのテクニカルディレクターを務めるアンドリュー・グリーンは次のように語っている。

「我々はあそこ(バルセロナ)に行くよ。だが、月曜日にサーキットで走るかどうかは保証できない。我々の準備は完了にはまだほど遠い状態なんだ」

■メルセデスとホンダ勢は順調をアピール

このほか、ハースもすでに7日(木)に新車のカラーリングを発表しているものの、2019年型車の準備がテスト開始までに間に合うかどうかは不明な状況だと伝えられている。

ここまでにすでに7チームが2019年型マシンを発表した形にはなっており、残すのはマクラーレン(14日)、フェラーリ(15日)、ザウバー(18日)の3チームだけとなっている。

一方、メルセデス、レッドブル・ホンダ、トロロッソ・ホンダはすでに新車のシェイクダウン走行も実施しており、ここまでのところは順調な仕上がりぶりをアピールしている。

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