フェルスタッペン「まだハミルトンのように人生を楽しむ余裕はない」
マックス・フェルスタッペン（レッドブル）が、自分はルイス・ハミルトンの真似をして飛行機から飛び降りたりするつもりはないと語った。
少し前、昨年通算5回目となるF1ドライバーズタイトル獲得に成功したハミルトンが、単独でスカイダイビングを行うことができるライセンスを取得したことが明らかになった。
ハミルトンのインスタグラムにはスカイダイビングやサーフィン、ゴルフなどでシーズンオフを楽しんでいる画像が紹介されている。
母国オランダの『De Telegraaf（テレグラーフ）』紙から、自分もハミルトンのようにスカイダイビングをやってみたいと思うかと質問されたフェルスタッペンは、「現時点ではそんなことをするつもりは全くない」と答えている。
■今はリスクを負うわけにはいかない
フェルスタッペンが所属するレッドブルは今季からルノーに替えてホンダPU（パワーユニット）を搭載することになっている。昨年までチームメートを務めていた先輩ドライバーのダニエル・リカルドがルノーへ移籍したことで、今季はフェルスタッペンがレッドブルにおいて事実上のナンバー1ドライバーとしての役割を負うことは明らかだ。
ホンダとともにF1タイトル獲得に挑戦するとしているレッドブルのフェルスタッペンにとって、今はハミルトンのように人生を謳歌する余裕などないというのが本当のところかもしれない。
「ルイスはもうすでに34歳だからね。もちろん、僕の人生が13年後にどうなっているかなんて分からない」
そう語った21歳のフェルスタッペンは、今の自分には5回もF1チャンピオンとなったハミルトンと同じようにF1以外の楽しみを持つ余裕などないと次のように続けた。
「ルイスはすでに何度も勝っている。だからスカイダイビングをやっても悪くはないだろう？ 自分の人生を楽しむことだって必要だからね」
「だけど、僕がそんなことをすればリスクが大きくなってしまうよ。もちろん、僕はけがをしたくない。そんなことになればF1タイトルを狙うことができなくなるだろうしね。だから、今の僕にはスカイダイビングなんてできないよ」
■ホンダPUでの初テストが楽しみ
2018年のF1シーズン終了後にはトレーニングの合間を縫って2週間ほどの休みを楽しんだと明かしたフェルスタッペンだが、「だけど、今はもうちょっと前から忙しくしているよ」と付け加えている。
フェルスタッペンはさらに、18日（月）からバルセロナで始まる今季最初のF1公式プレシーズンテストではまず自分がレッドブル・ホンダの2019年型マシンを最初に試すことになるだろうと次のように語った。
「僕が最初にコースに出たいと思っている。ホンダエンジンの感触を確かめるためにね。今からそれが楽しみなんだ」
フェルスタッペンは、ホンダPUがメルセデスやフェラーリを射程範囲内にとらえるだけの力を発揮するようであれば、ハミルトンやセバスチャン・ベッテル（フェラーリ）と十分にタイトル争いができるはずだと考えている。
「僕もいつまでも自分は若いし、学ぶことがたくさんあるなんて言い続けてはいられないよ。すでにもう4年もF1をやっているわけだからね」
フェルスタッペンはそう語ると、次のように付け加えた。
「もちろん、常に改善の余地はあるし、学び続けることができる。だけど、僕はすでにかなりの経験を積んできているよ。もはや僕は有望な若手ではないんだ。僕は今ではもう完璧な成長を遂げたはずだからね」
