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レースプロモーターたちに強行姿勢を崩さぬF1最高責任者

2019年02月07日(木)5:17 am

F1最高責任者のチェイス・キャリーが、不満を持つF1プロモーターたちに対して懐柔策に出るようなことはないと示唆した。

現在の高額なF1開催権料に不満を持つ各国のF1プロモーターたちが「F1プロモーター連合」とも呼ばれるグループを組織し、F1オーナーのリバティ・メディアに対して、契約内容の見直しが行われなければF1開催から退く用意もあると脅しをかけたことはすでに報じられている通りだ。

そのF1プロモーター連合において中心的な役割を担っているF1イギリスGPのプロモーターが、今回の動きによってリバティ・メディアには自分たちのメッセージが届いたはずだと語ったとも報じられている。

だが、『ESPN』は、リバティ・メディアの指名を受けてバーニー・エクレストンの後任としてF1最高権威の座に就いたアメリカ出身のキャリーが「こういうこともあるものさ」と語り、次のように続けたと伝えている。

「何かしらの不満を抱えた者たちを見つけて騒ぎを起こそうとしている」

「それによって我々が今行っていることを変えたりすることはないよ」

伝えられるところによれば、現在は年間21戦が行われているが、そのうち16のレースプロモーターが「F1プロモーター連合」に加わっているという。

だが、F1アゼルバイジャンGPのプロモーターがそこに加わっていないのは確かなようだ。

というのも、最近アゼルバイジャンがF1開催契約を延長したことが明らかになったからだ。

リバティ・メディアはF1公式サイトを通じて、アゼルバイジャンGPが「少なくとも2023年までF1カレンダーに載ることになる」と発表。そして、アゼルバイジャンGPの開催責任者であるアザド・ラヒモフは次のように語っている。

「私はキャリー氏とF1関係者全員に対し、心から感謝したいと思う。彼らは我々のレースにとって非常に素晴らしい友人であることを示してくれている」

「我々の契約延長には何も問題はなかったし、少なくとも今後5年にわたってこの素晴らしいスポーツにとどまることができるのをうれしく思っている」

一方、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、今回のような騒動が起きたのは、キャリーがF1を以前よりも民主的に運営しようとしたことの代償だと考えているようだ。

「プロモーターがバーニーについてこういうふうに言ったのを耳にしたことは一度もなかったはずだ」

F1の独裁者とも言われた前最高責任者のエクレストンに言及したホーナーは次のように付け加えた。

「なぜなら、そんなことをしたら彼らは翌年F1を開催できなくなることが分かっていたからね」

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