現在F1レースを開催しているプロモーターたちは、自分たちが団結したことでF1オーナーであるリバティ・メディアとの問題解決に向けて一歩前進することができたと考えているようだ。
最近、現在F1を開催している21のサーキットのうち16サーキットの代表たちが集まってリバティ・メディアとの契約問題に関する話し合いを行ったことが明らかとなっていた。
「フォーミュラ・ワン・プロモーターズ・アソシエーション(F1主催者連合)」と呼ばれるこのグループを率いるのは現在F1イギリスGPを開催しているシルバーストン・サーキットのスチュアート・プリングルだ。
そしてこのグループはリバティ・メディアに対し、現在のF1開催契約のあり方が変わらなければ、自分たちがF1から手を引くことになるとプレッシャーをかけたと報じられている。
プロモーターたちが不満を抱いているのは、利益が出しづらい巨額のF1開催権料に加え、リバティ・メディアが母国アメリカで計画しているマイアミには開催権料の支払いを求めない考えを示すなど不公平な対応をとっていることにあると考えられている。
だが、プリングルは今回のプロモーターたちの結束により今後に向けて事態が改善される手応えをつかむことができたと考えている。
今回の会合に出席していたある関係者によれば、同席していたF1最高責任者のチェイス・キャリーはかなりの衝撃を受けていたようだという。
「あらゆることが、我々のメッセージが届いたことを指し示している」
イギリスの『BBC』にそう語ったプリングルは次のように付け加えた。
「我々は不満を抱えていたし、こういう行動を起こす以外に何も選択肢はないと感じていたよ。だが、実際のところ、我々は非常に前向きな日にすることができた」
なお、今回の会合に加わった16サーキットの中には日本の鈴鹿サーキットは含まれていないと伝えられている。