トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストは、ホンダエンジンのパフォーマンスはすでにメルセデスやフェラーリとあまり変わらないレベルにまで到達していると考えている。
レッドブルのジュニアチームであるトロロッソは2018年からホンダエンジンを搭載しており、レッドブルも今季からホンダエンジンで戦うことになっている。
■2018年にはいい進歩を遂げたホンダ
トストは昨シーズンを振り返りながら次のように述べている。
「ホンダは1年を通じて素晴らしい仕事をしたよ。パフォーマンスは大きく改善したし、信頼性も向上した」
ホンダのモータースポーツ部長を務める山本雅司も2018年に自信を深めることができたと次のように語った。
「当初、開発は望んでいたほどのスピードでは進みませんでした。しかし、最終的にはすべてがかなりよくなりました」
「2019年に関しては、トップチームとも仕事ができることを非常にうれしく思っています。もちろん、プレッシャーはありますが、それを素晴らしい結果をもたらすためのいいエネルギーに変えていきたいと思っています」
トストも、ホンダは2018年シーズンに大きく改善することができたが、その勢いは冬の間にも衰えることはなかったと次のように続けた。
「いい形で進んでいるし、冬の間にも改善が進むだろう」
■2019年も信頼性に不安?
現在のF1エンジンはPU(パワーユニット)と呼ばれる非常に複雑なハイブリッド方式エンジンとなっているが、ホンダは2018年シーズンには年間規定数を大きく超える数のPU投入を余儀なくされたという一面もあった。
このため、今季もホンダには信頼性の不安が残り、グリッド降格ペナルティーを受けることは避けられないだろうと考えている者もいる。
だが、トストはこの件に関して次のように続けた。
■信頼性にもパフォーマンスにも不安はない
「信頼性に関しては、ホンダは期待以上だったよ。もっと問題を抱えるだろうと予想していたが、正直な話、大きな問題を抱えることはなかったよ」
「それに、パフォーマンスに関しても、新しいスペックのものはトップチームとの差もそれほど大きくはなかった」
「最終的にどれほどのPUを投入することになるのかはまだ分からない」
そう語ったトストは次のように付け加えた。
「私に言わせれば、(年間)3台のPUというレギュレーションが間違っているんだ。もっと多く使用できるようにすべきだ。だが、これも2021年からは変わるだろうと期待しているよ」