フォーミュラEのドライバーが、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に与えた“奉仕活動”に対して苦言を呈した。
2018年のF1第20戦ブラジルGP決勝後に、クラッシュを演じた相手のエステバン・オコン(フォース・インディア)の胸を突く行為を行ったことで、FIAはフェルスタッペンに対して2日の奉仕活動というペナルティーを与えることを決定していた。
そしてFIAが実際にフェルスタッペンに課した“奉仕活動”は、先週末にモロッコで行われたフォーミュラEのレースにおいて“競技委員のオブザーバーを務める”というものだった。
21歳のフェルスタッペンは、その“奉仕活動”を終えた後で次のように語っている。
「もちろんフォーミュラEのことはテレビでちょっと見たことがあるよ。だけど、これまで一度もパドックには行ったことがなかったし、今日は本当に楽しめたよ」
だが、エンビジョン・ヴァージン・レーシングからフォーミュラEにエントリーしているドライバーのサム・バードは今回FIAがフェルスタッペンに与えたペナルティーには賛同できないようだ。
「僕はフォーミュラEのレースを奉仕活動に利用するというのは、少しフォーミュラEを不当に扱っていると思うよ」
『The Sun(サン)』にそう語った32歳のイギリス人ドライバーは次のように付け加えた。
「これはみんながお金を払って僕たちを見に来る素晴らしいカテゴリーなんだ。これを懲罰のために利用すべきではないよ」