イタリア自動車クラブ(Aci)会長のアンジェロ・スティッキ・ダミアーニは、フェラーリがキミ・ライコネンに替えて今季から若手のシャルル・ルクレールを起用することにしたのはセバスチャン・ベッテルにとってもいいことだと考えている。
フェラーリは現役最年長ドライバーである39歳のライコネンとの契約を延長せず、2019年には昨年ザウバーでF1デビューを飾ったばかりの21歳のモナコ出身ドライバーであるルクレールを起用することを決定した。
ベッテルは友人でもあるライコネンの続投を望んでいたと考えられているが、若いルクレールの起用を決めたのはフェラーリとしても新たなチーム活性策が必要だとの判断をしたためだろう。
そして、モンツァで開催されるF1イタリアGPの開催責任者としても知られるスティッキ・ダミアーニは、ルクレールを新たなチームメートとして迎えるのはベッテルにとってもプラスになるはずだとイタリアの『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「セバスチャンは若くて速く、すでにかなり成熟したドライバーが来ることを歓迎しないだろう。だが、私はそれが彼の助けになるだろうし、彼のベストを引き出すための後押しになると確信しているよ」
「友人のライコネンと一緒に安全地帯のようなところでレースをしていた昨シーズンには信じられないほどのもろさを見せただけに、(ベッテルには)新たな誘因が必要なんだ」
そう主張したスティッキ・ダミアーニは、次のように付け加えた。
「その安全地帯から抜け出すのは彼にとっていいことでしかないよ」