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ケビン・マグヌッセン「ロマン・グロージャンはジェンソン・バトンより速い」

2019年01月04日(金)11:07 am

ケビン・マグヌッセン(ハース)が、これまでにF1で組んだチームメートの中ではロマン・グロージャンが最速だと語った。

■紆余曲折をへてハースに腰を据えたマグヌッセン

マクラーレンのジュニアドライバープログラムの一員だったマグヌッセンは2014年にマクラーレンからF1デビューを果たすと開幕戦オーストラリアGP決勝で3位フィニッシュ。しかし、2位でチェッカーを受けたレッドブルのダニエル・リカルドが車両規定違反による失格となったため、マグヌッセンが2位に繰り上がるという幸先のよいデビューレースとなった。

だが、その後一貫性に欠けたマグヌッセンは、結局チームメートだったジェンソン・バトンに70ポイント以上もの差をつけられてしまった。そして、2015年にフェルナンド・アロンソがフェラーリから移籍してきたことで、マグヌッセンはわずか1年でマクラーレンのシートを失ってしまう。

2016年にはフルワークス体制でのF1挑戦を再開したルノーのシートを獲得するが、翌2017年にハースに移籍。2019年にはハースで3年目のシーズンを迎えることになる。

■ハースは大きな可能性を秘めたチーム

そのハースは2016年にF1挑戦を開始した最も若いF1チームであり、今季は4年目のシーズンとなる。2016年と2017年はコンストラクターズランキング8位に位置していたハースだが、3年目の2018年にはルノーとランキング4位争いを演じるなど、着実にチーム力がアップしてきている。

マグヌッセンはその2018年シーズンを振り返りながら、母国デンマークの『BT』紙に次のように語った。

「僕たちはまだ成長途上の若いチームなんだ」

「僕たちには、予想していたよりもいいクルマがあったのかもしれないけれど、本来属している階級よりも重いクラスで戦っていたんだ。でもそれはこのチームがどれほど優れた人材と可能性を秘めているかを示す贅沢な問題だよ」

■2018年シーズン後半に復活したグロージャン

2018年は序盤からマグヌッセンが比較的コンスタントにポイントを稼いだのに対し、チームメートのグロージャンには不運やミスが続き、開幕から8戦連続でノーポイントに終わるというスランプに陥っていた。

だが、第9戦オーストリアGPで4位となりシーズン初ポイントを獲得したグロージャンはその後安定感も増し、一時はシート喪失のうわさもささやかれたものの、2019年もハースのシートを確保している。

「困難な時期をへてロマンが復活したとき、僕の方が後退してしまったように見えたかもしれないね」

そう語ったマグヌッセンは次のように続けた。

「だけど、そうじゃなかったんだ。彼がただ最高のレベルにまで戻ってきただけさ」

「改良パーツの投入によって、ロマンが彼にすごく合ったクルマを手にできたのは確かだよ。全体的によくはなったけれど、僕はロマンとは違って古いクルマでもうまく走ることができていたけどね」

「実際のところ、その改良によってロマンとの差があれほど大きくなったことがなかなか理解できなかったよ」

■グロージャンはバトンよりも速い

マグヌッセンはさらに、グロージャンは自分のここまでのF1キャリアにおいて最強のチームメートだと次のように主張した。

「全体的な面、つまり人間性や相性、そしてラップタイムなどを総合的に考えれば、ジェンソン(バトン)が僕にとっては最高のチームメートだったよ。だけど、ロマンの方がジェンソンより速いのは疑いようがないよ」

「1周の速さでは、すべてをうまくこなしたときのロマンは並外れて速いんだ」

実際のところ、2018年の事実上の後半戦となった第13戦ベルギーGP以降、マグヌッセンが予選でグロージャンを上回ることができたのは第13戦ロシアGPの1レースだけだった。

「もし僕がその戦いに勝てていたらもっとよかったんだけどね」

笑みを浮かべながらそう語ったマグヌッセンは次のように付け加えた。

「ビッグチームが目をつけているのなら、それは意味があることかもしれない。だけど、僕はそういう形で自分を宣伝してはいないんだ」

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