マクラーレンは、今季からフルタイムドライバーに昇格するランド・ノリスをゆっくりと育てていくつもりのようだ。
2015年のF2チャンピオンであるベルギー出身のバンドーンは、負傷欠場となったフェルナンド・アロンソの代役として2016年の第2戦バーレーンGPでF1デビューを飾ると、見事10位入賞を果たしてみせた。
そして、2017年にジェンソン・バトンの後任としてマクラーレンのフルタイムドライバーに昇格したバンドーンだったが、以降2年間にわたって期待されたようなパフォーマンスを発揮することができず、2018年シーズン限りでシートを失ってしまった。
そのバンドーンの後任に指名されたのが2018年にF2選手権をランキング2位で終えたノリスだ。
マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザック・ブラウンは、まだ19歳のイギリス人ドライバーにはF1に親しむための時間を与えることが必要だと考えている。
「F1はかなり過酷な環境となりえるからね」
『The Sun(サン)』にそう語ったブラウンは次のように続けた。
「あまり期待を急がないようにする必要がある。3レースで判断をするようなつもりはないよ。我々のスポーツではかなり短時間で判断が下されるものだがね」
「彼には間違いなく成長のための時間が与えられることになる。非常にプレッシャーが大きな環境だし、F1で誰もが最初にやることはチームメートとの比較だよ」
ブラウンは、2019年シーズンにノリスのチームメートとなるカルロス・サインツは「ものすごく速いし、経験もある」と述べ、次のように付け加えた。
「彼らがお互いに激しく、クリーンに戦うことを期待している。そして、時にはお互いに相手と比較してみることが必要になるのも確かだよ」