2014年4月までフェラーリのチーム代表を務めていたステファノ・ドメニカリは、フェルナンド・アロンソが再びフェラーリに復帰する可能性もあると考えている。
■F1復帰の可能性を否定していないアロンソ
2005年と2006年のF1王者であるアロンソは、3度目のドライバーズタイトル獲得を目指して2010年にフェラーリに加入。
2010年はタイトル争いをリードするも最終戦でレッドブルのセバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)に逆転され4ポイント差で王座を逃してしまう。2012年にもチャンスが訪れたものの、この年もチャンピオンとなったベッテルにわずか3ポイント及ばずランキング2位で終えている。
結局、フェラーリでのタイトル獲得をあきらめたアロンソは2014年にマクラーレン・ホンダのプロジェクトに加入。しかし、以後アロンソはタイトルや優勝はおろか、表彰台争いにすら加わることができないまま2018年限りでF1を引退することになってしまった。
だが、2019年も世界3大自動車レースのひとつであるインディ500に挑戦することが決まっているアロンソは、状況さえ整えば2020年に再びF1に戻ってくる可能性もあると示唆している。
■条件が整えばアロンソのフェラーリ復帰も
現在はランボルギーニのCEOを務めている53歳のドメニカリは、一時関係が悪化した時期もあったとは言え、アロンソとフェラーリが再び手を組む可能性もあるとドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように語った。
「そうなれば素晴らしいニュースになるだろうね。だが、強制的にそうさせることはできないがね」
「しかし、今後彼がそうしたいと思ってもおかしくはないだろう? もちろん、それはフェルナンドが戻りたいと思うか、そしてほかの関係者すべてがどう考えるか次第だがね。判断は彼らに任せるしかないよ」
■アロンソの「評判」は間違い
最近では、アロンソには“トラブルメーカー”というレッテルが貼られてしまった感があり、アロンソの加入を望むトップチームはないとまで言われている。
だが、ドメニカリはこうした見方について次のように反論した。
「正直な話、こういうタイプの個性と大きな才能を持つ者たちと仕事をする場合、それが難しいことなのかそうではないのかは分からない」
「ひとつだけ私に言えることがあるとすれば、それは、アロンソは非常に強く、非常にやる気に満ち、多くを達成したいと望んでいたということだ」
そう語ったドメニカリは次のように付け加えた。
「それ以外のことは、正直に言って、彼が物議をかもすといったようなことはまったく間違っているよ」