マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、F1タイトル獲得を狙うために最大のライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)と同じような姿勢で来シーズンに臨みたいと語った。
■ホンダエンジンには見込みがある
フェルスタッペンが所属するレッドブルでは今年からジュニアチームのトロロッソが一足先に使用していたホンダエンジンを2019年から搭載することになっている。
今季はこれまで搭載していたルノーエンジンに対して辛辣なコメントを行うことが多かったフェルスタッペンだが、新たにホンダをエンジンパートナーとして迎える2019年シーズンに向けて母国オランダの『Ziggo Sport(ジッホ・スポルト)』に次のように語った。
「来年のエンジンはまったく新しいものになる」
「これまでしばらくベンチテストが行われてきたけれど、もうちょっとかかるかな。これまで僕たちが使ってきたものに比べれば、見込みはあると思っている。かなりいいのは確かさ」
■来シーズン序盤は一貫性が重要に
だが、フェルスタッペンもホンダエンジンが本当にライバルたちと戦えるようになるまでにはもう少し時間がかかると見ており、そのためにも来シーズン序盤は一貫性のある安定したレース運びをする必要があると考えている。
「もう少しいい状態となり、ルイスのようにシーズンを送ることができれば、選手権を争う上ではそれだけでかなりいい形になるよ」
■勝敗を決めるのはクルマの差
そう語ったフェルスタッペンは、今季F1史上2位タイとなる通算5回目のドライバーズタイトルを獲得したハミルトンが自分よりも優れたドライバーだと感じてはおらず、ただ自分よりもいいクルマを手にしているだけだと思うと次のように続けている。
「準備が整っているとかいないとかそういう問題じゃないんだ。ただ、いいモノを手にする必要があるということさ」
「ルイスは最初の年からすでにタイトル争いに加わっていたけれど、それは彼が本当にいいクルマを手にしていたからだよ。だけど、今ではプレッシャーもさらに小さくなっている」
■ボッタスはいないも同然
2019年には5年目のF1シーズンを迎えることになる21歳のフェルスタッペンは、メルセデスは事実上ハミルトンだけのチームだと次のように付け加えた。
「彼にはすごくいいクルマがあるし、チームメート(バルテリ・ボッタス)はいないも同然だ。チーム全体が自分のためだけにあるという状況ならものすごくやりやすいよ。そしてクルマがよくなればなるほど、またさらにやりやすくなるというわけさ」