非常に人気のあるF1グランプリとして知られるメキシコGPの将来に暗雲が立ちこめ始めているようだ。
2015年に23年ぶりに復活したメキシコGPだが、それ以来サーキットを埋め尽くした観客が大きな盛り上がりを見せるグランプリとして定着してきており、今年もFIA(国際自動車連盟)主催の表彰式においてベストグランプリ賞を受賞している。
だが、そのメキシコGPの存続が危ぶまれる状況となる可能性が出てきているようだ。
メキシコでは12月1日にアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドールが新大統領に就任したが、伝えられるところによれば、新政権がF1レースの中止に動く可能性があるという。
フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』は、メキシコの上院議員を務める元陸上選手アナ・ガブリエラ・ゲバラの次のようなコメントを掲載している。
「この問題をどう解決するか、答えを見つけなくてはなりません。しかし、それはこのイベントを存続させるために税を課すというようなことではありません」
「メキシコにはもっと重要なことがあります。人口の大多数が貧困生活層に位置しているのです。メキシコシティがグランプリを復活できたのは腐敗と賄賂のおかげだったのです」