F1ドイツGPの開催サーキットであるホッケンハイムが、2020年にオランダGPが復活しそうだというニュースを気にしてはいないと主張した。
1985年までF1オランダGPを開催していたザントフォールト・サーキットがF1オーナーのリバティ・メディア目と交渉を行っていることはすでに明らかとなっている。
そして、このほどオランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』が報じたところによれば、その交渉が進展し、2020年シーズン中盤にオランダGPが復活開催される可能性が高まっているという。
オランダGP復活の機運が高まっている背景には、もちろんオランダ人ドライバーであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の活躍があることは間違いない。
だが、もしオランダGPの復活が確定すれば、オランダに近いヨーロッパのほかのF1レースにもかなりの影響が及ぶのではないかと懸念されている。
現在、オランダに近い場所で開催されているベルギーGPやドイツGPにはオランダからフェルスタッペン応援団が大挙して押し寄せている。だが、もし地元オランダでF1レースが開催されることになれば、ベルギーやドイツへ足を運ぶオランダ人F1ファンがかなり減る可能性もある。
だが、ホッケンハイムのマーケティング責任者を務めるヨルン・テスクはオランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』に対し、そのことを心配してなどはいないと次のように語った。
「ホッケンハイムリンクは非常に特別だし、オランダの人たちの多くは両方のレースを見にいくだろうと思っているよ」
テスクはさらに、復活当初は大勢のファンが集まるのは間違いないものの、オランダでのレースが年を追うごとに新鮮味を失うのは間違いないと考えている。
「最初は大勢の人たちが訪れるだろう。特別なことだし、長年行われていなかったレースが復活するわけだからね」
「だが、その効果も長くやっていれば消えてしまうものなんだ。オーストリアを見れば分かるが、時間とともに人気は減少してしまっている」
そう語ったタスクは、オランダのレース主催者に向け、あまり“マックス・フェルスタッペン効果”に頼りすぎてはならないと次のように警鐘を鳴らしている。
「イベントの成功がひとりのドライバーに負うところが大きいというのは危険なことだよ」