F1ブラジルGPの救世主となるのではないかとうわさされている前F1最高責任者のバーニー・エクレストンだが、この件について多くを語ろうとはしなかった。
インテルラゴス・サーキットで開催されているブラジルGPだが、近年ブラジルの経済状況悪化に伴い、今後もF1開催を継続できるのかどうかが不透明な状況となっている。
そんな中、現在ブラジル人のファビアナを妻に持つエクレストンはブラジルで過ごす時間も多くなっており、妻とともにコーヒー農園の経営にも着手している。そして、そのエクレストンがインテルラゴス・サーキットを買収してブラジルGP存続に一役買うのではないかとうわさされている。
■ブラジルGP存続は商業的見通し次第
『Folha de S.Paulo(フォリャ・ジ・サンパウロ)』から、ブラジルGPの将来について質問された88歳のエクレストンは次のように答えた。
「私には分からないよ。商業的な見通しがどうなるか次第だね」
「私は何のニュースも持っていない。もし何かあっても誰にも話さないだろうがね」
「だが、私はかなり忙しいんだ」
■ブラジルにはプーチンが必要
そのエクレストンは、最近行われたブラジル大統領選挙で右翼政治家として知られる社会自由党のジャイル・ボルソナロが勝利したのはよかったと考えている。
「ブラジルにはプーチンが必要なんだ。ブラジル人たちは恐れるべきではないよ」
ロシア大統領ウラジーミル・プーチンを引き合いに出してそう語ったエクレストンは次のように付け加えている。
「私は、彼(ボルソナロ)は必要なことをすると信じているよ。彼はブラジルを再び重要な国にするだろうし、それがすぐに実現されることを期待しているよ」
ボルソナロは2019年1月1日にブラジル大統領の職に就くことになる。
■アメリカ以外ではリバティ・メディアのやり方は通用しない
一方、2017年にF1新オーナーとなったリバティ・メディアの手腕について質問されたエクレストンは次のように答えた。
「彼らは違うやり方をしているが、それがうまくいくかどうかは分からない。アメリカでうまくいっても世界のほかの国では通用しないからね」