1998年、ブラジルの英雄アイルトン・セナがF1日本GPで初のチャンピオンを獲得した当時を振り返る動画が公開された。
1998年10月30日、F1日本GPで、アイルトン・セナがF1で初の総合優勝を果たした。
マクラーレンでコンビを組んだアラン・プロストとともに圧倒的なシーズンを送った。
開幕から14戦13勝をあげたマクラーレンのドライバー2人は、タイトルを決めるべくF1日本GPに臨んだ。
レースは、セナがプロストをオーバーテイクし、自身初のタイトルを手中に収めた。同シーズン8勝目を挙げたセナは、当時の最多勝利記録を更新した。
2度のF1チャンピオンで同郷のエマーソン・フィッティパルディは当時を次のように振り返った。
「1982年にアイルトンが(オーストリアの)ツェルトベクでレースをしていた頃を覚えているよ。いろんなチームやオーナーに彼を紹介して回ったよ。世界王者になる逸材だったね。彼らはなぜそんなことがわかるんだって顔をしていたよ。私にとって彼の総合優勝は驚きではなかったんだ」
翌シーズン以降、セナとプロストのライバル関係はさらに激しい火花を散らした。
1994年のサンマリノGPで事故死するまで、セナは2度の世界王者に輝いた。
F1で5度目のチャンピオンを獲得したばかりのルイス・ハミルトンはこう語った。
「アイルトン・セナの記録に並ぶことが目標だった。彼は僕の憧れだったからね」