レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、ダニエル・リカルドは今季の残り2レースもちゃんとレッドブルで走ることになると示唆した。しかし、最終的にどうなるのか、もう少し様子をみる必要もありそうだ。
■メキシコGP後に今季はもう走らないと語ったリカルド
先週末に行われたF1第19戦メキシコGPではポールポジションからスタートしたリカルドだったが、レース終盤に2戦連続でのマシントラブルに見舞われ、今季通算8回目のリタイアに終わってしまった。
最近、自分のクルマの方にばかり信頼性問題が発生することに堪忍袋の緒が切れたリカルドは、レース後にもう今季の残り2レースに出走するつもりはないと語り、来季自分の後任としてレッドブルに昇格することが決まっているピエール・ガスリー(トロロッソ)に代わりに運転させるとも付け加えていた。
■リカルドの気持ちは分かるとホーナー
だが、ホーナーはスペインの『AS』に、「リカルドは感情的になっているんだ。しかし、ものすごく不満の残る午後となってしまっただけに、私もそれは理解できるよ」と語り、今季の残り2レースもリカルドが走ることになると示唆している。
だが、来季ルノーへの移籍が決まっているリカルドに関しては、チーム首脳がすでに会議に参加させない方針をとっていることが明らかとなるなど、チーム内で孤立した状況となっているようだと考えられている。
中には、リカルドのクルマにだけトラブルが発生するのはチームの陰謀ではないかというようなうわささえささやかれている。
■そうなればみんなハッピーだとロシア自動車連盟のボス
そうしたうわさに関してどう思うかと質問されたロシア自動車連盟のイゴール・イェルミリンは『Sportbox(スポルトボックス)』に次のように答えた。
「私はそういう陰謀説のようなものに加担するつもりはないよ」
「レッドブルでは彼に多少冷たくしているかもしれない。だが、プロフェッショナルなチームでそういうこと(陰謀)は考えられないよ。偶然だと考えるべきだね」
「私は、ダニエルはメキシコでつい感情的になってそんなことを口にしたのだと思っているよ」
そう語ったイェルミリンだが、実際にリカルドが言ったようになれば、それはそれで結構なことだと次のように付け加えている。
「もしレッドブルがガスリーを乗せることになれば、ダニール・クビアトも少しばかり早くトロロッソに復帰できるかもしれない。そうなればみんながハッピーだろうね」