レッドブルがジュニアチームであるトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーに対し、今季限りでの解雇を通告した模様だと報じられている。
■シート喪失が濃厚だったハートレー
昨年のF1第17戦アメリカGPからトロロッソのドライバーを務めているニュージーランド出身のハートレーだが、成績面でチームメートのピエール・ガスリーに大きな差をつけられてしまっている。
今季ここまでのポイント獲得数はガスリーの29ポイントに対してハートレーはわずか4ポイントだ。
こうした中、すでに今シーズンが折り返し点を迎えたころからレッドブルではハートレーの後任探しを開始したことが明らかとなっていた。
今季限りでシートを喪失することになる可能性が大きいと考えられていたハートレーだが、最近では来季のシートに関する質問ばかり受けることがうっとうしく感じるとコメントするなど、不透明な状況のもとでかなりストレスをため込んでいる様子を示していた。
■メキシコで本人に契約解消を通告か
しかし、このほどドイツの『Bild(ビルト)』紙が、第19戦メキシコGPの舞台となったエルマノス・ロドリゲス・サーキットにおいてついにレッドブルがハートレーに引導を渡したようだと報じている。
伝えられるところによれば、レッドブルのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコとチーム代表のクリスチャン・ホーナーが決勝(28日)の前に行われたメディアセッションに姿を見せるのが遅れていたという。『Bild(ビルト)』は、それは2人がハートレーと重要な話をしていたためだとしている。
現時点ではそのときどういう話が行われたのかは明らかとはなっていない。だが、『Bild(ビルト)』は、そのときレッドブルがハートレーに対して今季限りで契約を解消することを伝えたのはほぼ間違いないと推測している。
日曜日の朝にハートレーとどういう話をしたのか質問されたマルコは、その内容について言及することはなかったものの、次のように語ったと報じられている。
「レーシングドライバーのいいところは、クルマに乗り込んでバイザーを下ろした瞬間に会話の内容などすべて忘れてしまうことさ」
■来季のラインアップはクビアトとアルボン?
トロロッソではすでに来季レッドブルに昇格するガスリーの後任としてダニール・クビアトを復帰させることが決定している。そしてハートレーの後任には今季のF2選手権で現在ランキング2番手につけているイギリス生まれのタイ人であるアレキサンダー・アルボンを起用するものと考えられている。