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【予選レポート】トロロッソ・ホンダは14番手 リカルドがフェルスタッペンの初ポールを阻止/F1メキシコGP

2018年10月28日(日)4:40 am

2018年F1第19戦メキシコGPが10月27日(土)、エルマノス・ロドリゲス・サーキット(1周4.304km)で2日目を迎え、現地時間午後1時(日本時間28日午前3時)から行われた予選でレッドブルのダニエル・リカルドがポールポジションを獲得した。今季2回目、通算3回目。

●【画像:予選結果】2018年F1第19戦メキシコGP予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数

【予選Q1】ホンダ勢は2台そろってQ2進出

18分間で行われたQ1では、フリー走行3回目にマシントラブルが発生し、PUに交換したバルテリ・ボッタス(メルセデス)がいいリズムでの走りを見せてトップタイムを刻む。ボッタスが交換したPUはストックしてあった古いバージョンのもののため決勝でグリッド降格ペナルティーを受けることはない。

2番手にルイス・ハミルトン(メルセデス)、3番手にここまでに行われた3回のフリー走行すべてでトップタイムを刻んだマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。

トロロッソ・ホンダ勢はブレンドン・ハートレーが10番手、ピエール・ガスリーも13番手でQ2進出を決めた。

Q1でノックアウトされた16番手から20番手までのドライバーは以下の通り。
16番手ロマン・グロージャン(ハース)、17番手ストフェル・バンドーン(マクラーレン)、18番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、19番手ランス・ストロール(ウィリアムズ)、20番手セルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)。

【予選Q2】トップ3チームはウルトラソフトタイヤでQ2突破

15分間で争われたQ2では、トップ3チームが決勝でのタイヤ戦略を有利にするためにここに持ち込まれたドライタイヤの中で中間に位置するウルトラソフトタイヤで最初のアタックに臨んでいく。

すると、中堅チームのフォース・インディア勢が2台とも一番堅いスーパーソフトでコースインするという意外な光景が展開された。

トップ3チームのドライバーたちはフェルスタッペンをトップに、ウルトラソフトタイヤでQ3進出に十分なタイムを刻んでいく。それにルノーの2台、ザウバーの2台が続く展開となる。

トロロッソ・ホンダのハートレーは惜しくもトップ10には食い込めず、11番手で最初のアタックを終えた。

そしてQ2での最後のアタック合戦が開始されると12番手13番手に位置しているフォース・インディア勢はここでも一番柔らかいハイパーソフトタイヤではなくウルトラソフトタイヤでコースに入る。しかし、やはりルノー勢やザウバー勢のタイムには届かず、エステバン・オコンが11番手、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)をはさんで地元メキシコ出身のセルジオ・ペレスは13番手でQ2敗退が決まった。

最初のアタックで11番手につけていたハートレーだが、2回目のアタックでは小さなミスがありタイムを短縮することができず14番手でQ2敗退が確定。グリッド最後尾スタートが決まっているガスリーはタイムを刻むことなく15番手で予選を終えた。

Q2でノックアウトされた11番手から15番手までのドライバーは以下の通り。
11番手エステバン・オコン(フォース・インディア)、12番手フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、13番手セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、14番手ブレンドン・ハートレー(トロロッソ)、15番手ピエール・ガスリー(トロロッソ)。

【予選Q3】フェルスタッペンのF1初ポールならず

10台によって12分間で戦われたQ3では、最初のアタックでまずフェラーリのセバスチャン・ベッテルが好タイムを刻み、ハミルトンの上に立つ。

ところが、トップ3チームドライバーの中で最後にアタックに臨んだフェルスタッペンが1分14秒785の暫定ポールタイムを刻んでベッテルの上に立つ。

Q3の残り時間が3分ほどとなったところで全10台が最後の戦いに向けてコースへと入っていく。トップ3チーム勢はフェラーリの2台とボッタス、リカルドが先行し、フェルスタッペンが最後から2番目、ハミルトンが最後にコースに入った。

そして、Q3最後のアタックが開始され、ライコネン、ベッテル、ボッタスの順でアタックに入るが、いずれもフェルスタッペンの暫定ポールタイムには届かない。

フェルスタッペンのF1キャリア初ポール獲得が濃厚かと思われたが、ここでこれまであまり目立つことがなかったリカルドが渾身(こんしん)の走りでフェルスタッペンの暫定ポールタイムを0.026秒短縮してトップに立つ。

その後ろからアタックに入っていたフェルスタッペンだが、タイムを縮めることができずに2番手に下がり、またも初ポール獲得はおあずけとなってしまった。

この結果、明日の決勝はレッドブルの2台が最前列から並んでスタート。このレースでドライバーズタイトル獲得に王手をかけているハミルトンが3番グリッドから、ランキング2番手のベッテルが4番グリッドからスタートすることになった。

明日の決勝でハミルトンが7位以上でフィニッシュすればベッテルの順位に関係なくタイトル獲得が確定する。もしハミルトンがノーポイントでレースを終えたとしても、ベッテルが優勝しなければ、やはりその時点でハミルトンが通算5回目のF1チャンピオンに輝くことになる。

トロロッソ・ホンダ勢は、明日の決勝をハートレーが14番グリッドから、ガスリーは最後尾からスタートする予定となっている。また、予選を16番手で終えたハースのグロージャンは、前戦アメリカGPでクラッシュ原因を作ったことによる3グリッド降格ペナルティーを受けることが決まっている。

■予選トップ10ドライバー

ポールポジション/ダニエル・リカルド(レッドブル) 1:14.759
2番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 1:14.785
3番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:14.894
4番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:14.970
5番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:15.160
6番手/キミ・ライコネン(フェラーリ) 1:15.330
7番手/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー) 1:15.827
8番手/カルロス・サインツ(ルノー) 1:16.084
9番手/シャルル・ルクレール(ザウバー) 1:16.189
10番手/マーカス・エリクソン(ザウバー) 1:16.513

F1メキシコGP決勝は、日本時間29日(月)の午前4時10分にスタートする。

●【予選順位結果】レッドブル、5年ぶりの予選1-2!トロロッソ・ホンダはQ3届かず/F1メキシコGP

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