トロロッソが2019年にダニール・クビアトのチームメートとしてルーキーのアレキサンダー・アルボンを起用することを決定したようだと報じられている。
今シーズンはピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーのコンビで戦っているレッドブルのジュニアチームだが、ガスリーは来季レッドブルに昇格することが決まっている。
■ハートレーには改善が必要だとフランツ・トスト
そのガスリーの後任には再びクビアトが復帰することも確定しているが、ハートレーに関しては残留か放出か、いまだに不透明な状況が続いている。だが、これまでのうわさによれば、ハートレーが残留できる可能性はかなり小さくなっているのは間違いなさそうだ。
トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストは、ハートレーのパフォーマンスには満足できていないと認め、次のように語っている。
「彼は4ポイントで、ピエール(ガスリー)は28ポイントだ。つまり、もし彼がこのチームにとどまりたければ、パフォーマンスを改善する必要がある」
■すでにアルボン起用で確定との情報
だが、このほどドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じたところによれば、イギリス生まれのタイ人である22歳のアルボンが2019年にトロロッソからF1デビューすることがすでに確定したようだ。
同誌によれば、アルボンにはレッドブル総帥であるディートリッヒ・マテシッツのタイ人パートナーが支援者としてついているという。
アルボンは2019年からフォーミュラEの日産e.damsと契約を結んでいたが、レッドブルが交渉を行った結果、すでにアルボンと日産の契約が解除されることで話がついているという。
■正式発表は最終戦後?
だが、レッドブルではトロロッソの2019年のドライバーラインアップに関して、今季最終戦のF1アブダビGP(11月25日決勝)まで発表するつもりはないようだ。
レッドブルのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコは「アブダビで我々の発表を耳にすることになるだろう」と語っている。
伝えられるところによれば、アブダビGP終了後、翌週に同じヤス・マリーナ・サーキットで開催されるシーズン後テストまでの間にアルボン起用が正式に発表される可能性が高いようだ。
■針のむしろ状態のハートレー
だが、現時点では当事者であるハートレーにも具体的なことは何も知らされていないようだ。
「僕には2019年までの契約があるんだ。彼ら(レッドブル)は僕が必要なのかそうではないのかをはっきりさせる必要があるよ」
そう語った28歳のハートレーは次のように付け加えた。
「僕はオースティン(第18戦アメリカGP)でこれまでで最高のF1レースをしたよ。結果だけを見ても僕がチームのために何をやったのかは分からないと思う。僕ももっとたくさんポイントがとれたはずなんだ」
そのハートレーは、26日(金)に行われた第19戦メキシコGPの金曜フリー走行1回目で9番手、2回目は6番手となるパフォーマンスを示して見せている。