フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、今季の残り4レースでフェラーリが再び正しい方向へと進んでいることを示したいと語った。
今季のF1第18戦アメリカGP(現地21日決勝)が開催されるオースティンにおいて、今季は何がまずかったのかと質問されたベッテルは次のように答えた。
「いろいろ言い訳を探すのは簡単さ」
「僕自身もミスを犯してしまったけれど、一番の問題はクルマに十分なスピードがなかったことさ。僕たちが余計なリスクを負う必要があった理由のひとつがそれだった」
最近ではメディアからさまざまな批判を受けてしまっているベッテルだが、そうしたメディアの姿勢に対してライバルのルイス・ハミルトン(メルセデス)が苦言を呈したことも報じられていた。
ベッテルはそのハミルトンについて「僕たちはお互いに尊敬しているよ」と語ると、メディアとの問題について次のように続けた。
「ここには2つの世界があるんだ。F1で仕事をしている人たちの世界と、外側からそれを見ている人たちの世界がね。つまり、レースの世界とメディアの世界があり、それらがいつも同じ意見だというわけではないのさ」
「人気のあるスポーツにはうわさや批判がつきものだからね」
ともあれ、今季のF1も残りわずか4レースとなった今、ベッテルのF1ドライバーズタイトル獲得はすでに絶望的な状況だ。しかし、ベッテルはフェラーリとしては残りのレースにも懸命に取り組んでいくと主張している。
「ここ数戦で僕たちは階段をいくつか踏み外してしまった。これからその理由を解明する必要がある」
そう語ったベッテルは次のように付け加えた。
「いくつかのアイデアや取り組み方が見えてきているし、これからの数週間にわたって僕たちが正しい方向へと向かっているのを示すことが重要だからね」