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FIAがフェラーリの申し立てを却下「メルセデスF1マシンは合法」

2018年10月18日(木)18:21 pm

今週末に行われるF1第18戦アメリカGP(21日決勝)を前に、フェラーリが奇跡の逆転タイトル獲得に向けて必死の抵抗を見せている。

そのひとつは今季のF1タイトルに王手をかけたメルセデスへのけん制だ。

■メルセデスの合法性に疑いを持ったフェラーリ

伝えられるところによれば、フェラーリはメルセデスがアメリカGPで投入を予定している新しいリアホイールとそれに伴うブレーキやリアサスペンションのレイアウトに合法性に疑いがあるとして統括団体であるFIA(国際自動車連盟)に申し立てを行ったという。

そのメルセデスの新リアホイールに設けられた穴がルールで禁止されている可動空力デバイスの役割を果たすのではないかというのがフェラーリの主張だ。

だが、F1競技委員長として知られるFIAのチャーリー・ホワイティングは、問題のリアホイールを調査した結果、それは単にブレーキ回りの温度を下げる目的でしかないと判断。フェラーリの申し立てを却下したと報じられている。

■オースティン専用空力パッケージを持ち込むフェラーリ

一方、イタリアのテレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』によれば、フェラーリはセバスチャン・ベッテルのドライバーズタイトル獲得チャンスをあきらめておらず、アメリカGPにはその舞台となるオースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズに向けて開発した“空力パッケージ”を持ち込むことになるという。

そのアメリカGPでハミルトンが優勝し、ベッテルが3位以下となるなど、現在67ポイントとなっている両者のポイント差が75ポイント以上に開いてしまえば、ここでハミルトンの通算5回目のF1タイトル獲得が決定することになる。

フェラーリのチーム代表を務めるマウリツィオ・アリバベーネはアメリカGPに向けて今週次のように語った。

「今年はもう“ミッション:インポッシブル”になってしまった。だが、これで終わったわけではないし、オースティンではまだ我々が負けたわけではないということははっきりと言えるよ」

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