アロンソ「来年のことを決めるにはまだ時間が必要」
今年限りでのF1引退を表明しているフェルナンド・アロンソ（マクラーレン）だが、現時点では来年以降どういう方向に進むのかはまだ明らかとなっていない。
アロンソはルノー在籍時の2005年と2006年に2回F1チャンピオンとなったものの、その後はタイトルから見放されてしまっている。2010年から加わったフェラーリでもその目標に到達できなかったアロンソは2015年にマクラーレン・ホンダのプロジェクトに参加。しかし、その後はタイトルや優勝はおろか、表彰台すら遠のいてしまっている。
こうした状況に不満を募らせていたアロンソだが、うわさされるところによればトップF1チームたちはいずれもアロンソとの契約を拒否したと言われており、37歳となったアロンソもついに今年限りでF1を離脱することになった。
■来年はインディカー挑戦が濃厚？
アロンソは近年、世界3大自動車レースと称されるF1モナコGP、ル・マン24時間、そしてインディ500すべてを制覇することが目標だと語っている。
F1モナコGPではすでに優勝経験を持つアロンソだが、今年はトヨタチームの一員としてWEC（世界耐久選手権）にもフル参戦しており、すでに6月に開催されたル・マン24時間レースでも優勝を果たしている。
つまり、アロンソが掲げている世界3大自動車レース制覇という目標を実現するために残されているのはインディ500だけということになり、そうしたことを考えればアロンソが2019年にはインディカーで走ることを選択する可能性が高いと考えられている。
■選択肢はたくさんあるとアロンソ
そのアロンソはこのほど、母国スペインの『EFE通信』に次のように語った。
「日本GPが終わってから数日が経過したけれど、あの時から何も変化はないよ」
「まだ決断はしていない。だけど選択肢はたくさんある」
現在までに報じられていることによれば、アロンソのインディカー参戦に合わせてマクラーレンが2019年からインディカーフル参戦を開始する準備を進めている。これが計画通りに進めば、アロンソがインディカーにもマクラーレンからエントリーすることになるのはほぼ確実だろう。
その可能性について質問を受けたアロンソは次のように答えている。
■決断にはまだ時間がかかる
「彼ら（マクラーレン）がもうひとつ別のチームを作ってF1だけでなくインディカーでも戦うことができるかどうか、それは僕には分からないよ。彼らに聞いてみるほうがいいんじゃないかな」
「僕にはいくつかのシリーズに関して、カレンダーの比較を行い、どういう準備を行っておかなくてはならないのかということについて慎重に分析することが必要なんだ。どんなプログラムにせよ、次のシーズンに向けての準備は必要だからね」
「これは非常に重大かつ複雑なプロジェクトなんだよ」
そう語ったアロンソは次のように付け加えた。
「すぐに決断できればいいと思ってはいるけれど、すべてが整うまでどれくらいかかるのかは分からない。だけど、時間がかかるのは確かさ」
