自身もかつてはF1ドライバーだったヨス・フェルスタッペンが、息子のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は以前よりもクレバーなレース運びができるようになったと語った。
■安定度でリカルドを上回るフェルスタッペン
今シーズン開幕直後は出遅れた感があったフェルスタッペンだが、最近では安定感のあるレースを見せており、先週末にソチで行われたF1ロシアGPでも決勝を19番グリッドからスタートしたものの最終的には5位でフィニッシュしている。
フェルスタッペンの今季ここまでの優勝回数は1回で、2勝をあげたチームメートのダニエル・リカルドに負けてはいる。しかし、表彰台に上った回数はリカルドがその2回しかないもののフェルスタッペンは6回の表彰台フィニッシュを達成している。もちろん、リカルドにマシントラブルなどの不運があった一面もあるが、この結果を見てもフェルスタッペンの方が安定して上位に食い込んでいることが分かる。
現時点でのドライバーズランキングにおいても、フェルスタッペンは6番手のリカルドに24ポイント差をつけて5番手に位置している。
■レース中に以前よりもよく考えるようになった
かつてベネトンやアロウズなどで走っていたヨスは、母国オランダの『Ziggo Sport(ジッホ・スポルト)』に次のように語った。
「今年を通じて彼が成長したのが分かるよ」
「モナコ以降、彼はいい進歩を見せた。今ではレース中に以前よりも頭を使えるようになったね」
■どんなことでも話し合うフェルスタッペン親子
現在も息子にとってはよきアドバイザーであることを自認するヨスだが、ベネトンに在籍していた1994年には7度F1王者となったミハエル・シューマッハのチームメートを務めていたこともある。
「そのことをマックスに話したかって? ああ、何度もね」
笑いながらそう答えたヨスは次のように付け加えた。
「我々はどんなことでも一緒に話し合うし、彼も耳を傾けるよ。私にも意見を言う資格があるということで合意しているからね。だが、彼は自分のやりたいようにやっているよ」