フォース・インディアのチーム代表や前F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、メルセデスがF1ロシアGPでチームオーダーを出したのは当然のことだったと考えている。
■後味が悪かったロシアGP決勝
先週末にソチで行われたロシアGPではバルテリ・ボッタスがポールポジションからスタートしてトップの座をキープしていたものの、メルセデスはランキングトップのルイス・ハミルトンを前に出すよう指示。
優勝するチャンスをチームオーダーで失ったボッタスはさすがにレース後に悔しそうな表情を隠そうとはしなかった。さらに、優勝を譲られた形となったハミルトンもレース後に「こんな形での勝利は望んでいたものではなかった」と語り、メルセデスが出したチームオーダーに対して不満を表していた。
■タイトルをとるためには悪者にもなるとヴォルフ
しかし、チームオーダーを発令したメルセデスのトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)は、レース後に次のように主張した。
「アブダビ(最終戦)で愚か者になるよりも、今日悪者になる方がいいよ」
■エクレストンとサフナウアーはメルセデスを擁護
2016年までF1最高権威の座にあったエクレストンは、ロシアGP決勝をロシア大統領のウラジーミル・プーチンと観戦していたが、メルセデスが出したチームオーダーには賛成かと質問されると「もちろん」と答えた。
さらに、フォース・インディアのチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーも次のように語り、メルセデスがとった戦略を擁護している。
「強い野心を持つドライバーたちがいることが基盤となる。だが、彼らも時として自分の利益とチームを運営するものとの利益が相反することもあるということを理解しなくてはならないんだ」