ホンダが次戦F1第16戦ロシアGP(30日決勝)でルノーを上回る性能を持つ新バージョンPUを投入することになりそうだ。
■ホンダがロシアで新スペックPU投入との報道
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』とスペインの『Marca(マルカ)』が、ホンダはロシアでスペック3と呼ばれる新PUを投入する準備をしていると伝えている。
これらの記事によれば、ホンダの新PUはこれまでのものに比べ35馬力の出力アップを実現したものだという。もしこれが事実であれば、最高出力においてはホンダがルノーPUを追い抜くことになる。
最近イタリアで報じられたところによれば、フェラーリPUはすでに1000馬力の壁を突破しており、メルセデスPUよりも30馬力近いアドバンテージを有していると考えられているようだ。
一方、現在ルノーのPUはおよそ950馬力、そしてホンダは930馬力だと考えられているが、今回の報道によればホンダの新PUはルノーを上回る965馬力を発生するものになるわけだ。
■目標は鈴鹿での上位グリッド獲得
もちろん、ソチで行われるロシアGPで新スペックPUを投入すれば、トロロッソのピエール・ガスリーもブレンドン・ハートレーもグリッドペナルティーを受けることになる。
だが、ロシアでこのPUを実戦投入し、そこで得られたデータをもとにパワーデプロイメントやドライバビリティーの調整がうまく行けば、ホンダにとってホームレースとなる次の第17戦日本GP(10月7日決勝)では予選でトロロッソ・ホンダが上位グリッドを獲得できる可能性が高まることになる。
■ホンダを信頼しているとレッドブル
来季、ジュニアチームのトロロッソとともにホンダPUの搭載を決めたレッドブルも、ホンダのPU改善に大きな期待を寄せている。
「彼ら(ホンダ)は懸命に取り組んでいる。我々も今目にしているものに自信を抱いているよ」
そう述べたレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは次のように続けた。
「このプログラムに対して行われている投資、関係するメンバーの力量など、いろんなことが非常にうまく正しい方向へ向かっているよ」
「実際にどうなるかは時がたたなければ分からない。だが、間違いなく今年さらなる変化を目にすることになると私は思っているし、それらはすべて2019年とそれ以降に向けた開発プロセスの一部なんだ」とホーナーは付け加えている。