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【正式発表】マクラーレンとバンドーンが今季限りで決別 後任はランド・ノリス

2018年09月03日(月)20:26 pm

マクラーレンは3日(月)、2018年シーズン限りでストフェル・バンドーンがチームを離脱することを正式に発表した。

ベルギー出身ドライバーであるバンドーンは2013年にマクラーレンの育成ドライバーとなり、2014年にはテストドライバーを担当。そして2015年にはGP2で年間チャンピンに輝いた。

2016年にはマクラーレンF1チームの正式なリザーブドライバーとなり、負傷欠場となったフェルナンド・アロンソに代わって第2戦バーレーンGPでF1デビューを飾ると、そこで10位入賞を果たす活躍を見せた。

翌2017年から引退したジェンソン・バトンの後任としてマクラーレンのフルタイムドライバーに昇格したバンドーンだが、非力で信頼性にも欠けるマクラーレン・ホンダF1マシンに苦しみ、年間ランキングは16位だった。

そして迎えた2018年シーズンだが、ルノーPUに載せ換えたマクラーレンの戦闘力は依然として低く、バンドーンは昨年以上の苦戦を強いられる状況となっている。特に、チームメートであるアロンソとの差が昨年以上に拡大。少し前から今季限りでのシート喪失はほぼ間違いないだろうとうわさされるようになっていた。

今回マクラーレンが発表した声明の中で、マクラーレンを率いるザック・ブラウンとバンドーンはそれぞれ次のように語っている。

■ザック・ブラウン(マクラーレン・レーシングCEO)

「我々はマクラーレンに所属して以来ストフェルが示してきた献身、ハードワーク、責任に対して非常に感謝している。彼はジュニア時代に多くの栄誉を勝ち得てきた才能あるレーシングドライバーだ。彼はテストドライバーからスタートし、2016年のバーレーンでポイントを獲得する見事なデビューを経てF1に昇格したが、我々もそれに関与できたことを誇りに思っている」

「我々がストフェルが本当の才能を示すための道具を提供できなかったのは確かだ。しかし、我々との関係を通じて、彼は素晴らしいチームプレイヤーであることも証明してみせた。彼の労働意欲は素晴らしく、チーム内での評価も非常に高いし、我々も彼との仕事を本当に楽しんできた。もちろん、我々としても一緒にやっている間にもっといい結果を残したかった。だからと言って、彼が今後グランプリドライバーとしてマクラーレン・ファミリーの一員であることを損なうものではない」

「これからは、将来に、そして2018年に残されたグランプリに目を向けていくことになる。そしてストフェルとフェルナンドの2人が今シーズンが終わるまでできる限り多くのポイントを獲得するために懸命に取り組み続けてくれることも分かっている」

「ストフェルが自身のキャリアにおいて次にどういう選択をしようとも、我々は彼の健闘を祈っている。そして我々もずっと彼を支援し続けるつもりだ」

「2019年のフルドライバーラインアップに関しては、追って発表することになる」

■ストフェル・バンドーン

「過去5年にわたって僕を信頼してくれてきたマクラーレンに非常に感謝している。僕はヤングドライバーとしてマクラーレンに加わり、それ以来テスト兼開発ドライバーからリザーブドライバーへ、そしてフルタイムレースドライバーとして自分のキャリアを歩んできた」

「僕たち全員が望んだような成功に達することはできなかったものの、僕は2シーズンにわたるマクラーレンでのレースを本当に楽しんできたし、チームの誰とも素晴らしい関係を築いてきた」

「マクラーレンで過ごした期間は僕のキャリアにおいて素晴らしいものだったし、この機会を与えてくれたチーム、シャイク・ムハンマド・ビン・イサ・アル・カリファ(マクラーレン・グループ/エグゼクティブチェアマン)、マンスール・オジェ(マクラーレン/共同オーナー)に感謝している。彼らは僕に貴重なF1経験を与えてくれ、ドライバーとしての成長を助けてくれた」

「僕は今シーズンの残り7レースでも全力を尽くすつもりだし、追って来シーズンの計画を発表する予定にしている」

■バンドーンの後任はランド・ノリス

なお、マクラーレンはバンドーンとの決別を発表した後、その1時間後に新たな声明を発表し、2019年にはバンドーンの後任としてリザーブドライバーのランド・ノリス(18)を昇格させることを発表した。

これにより、マクラーレンの2019年フルタイムドライバーはカルロス・サインツとノリスという組み合わせとなることが確定した。

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