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【決勝レポート】フェラーリの地元でハミルトンが逆転勝利 ホンダは4戦連続ポイント獲得ならず/F1イタリアGP

2018年09月03日(月)0:30 am

2018年F1第14戦イタリアGPが9月2日(日)、モンツァ・サーキット(全長5.793km)で3日目を迎え、現地時間15時10分(日本時間22時10分)から行われた決勝でメルセデスのルイス・ハミルトンが優勝した。今季6勝目、通算68勝目。

●【画像:決勝レース結果】2018年F1第14戦イタリアGP決勝レースのタイム差、周回数、ピットイン回数

■ハートレーが1周目で姿を消す

レッドシグナルが消え、レースが開始されるとポールポジションからスタートしたキミ・ライコネン(フェラーリ)がチームメートのセバスチャン・ベッテルを従えるようにしながらターン1をトップで駆け抜ける。

後方では他車と接触したトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーがコース上にクルマを止めてしまった。ガスリーはトロロッソのホームレースで1周もすることができずに悔しいリタイアとなった。

■ベッテルとハミルトンが接触

その直後、ターン8で3番グリッドスタートのルイス・ハミルトン(メルセデス)が2番手を走行するベッテルに並ぶ。このとき両者が接触。ハミルトンはそのまま2番手で走行を続けるも、ベッテルはフロントウイングにダメージを負い大きく順位を下げてしまった。

その直後にセーフティカーが導入され、ベッテルはピットに戻ってソフトタイヤに交換。18番手で隊列に復帰する。

■ガスリーはポジションを守れず

4周目にセーフティカーが戻ってレースが再開されるとその直後にハミルトンがライコネンをとらえて前に出る。しかし、ライコネンもすぐにハミルトンを抜き返してトップの座をキープ。その後両者は約1秒弱のギャップで周回を続けていく。

9番グリッドからスタートしたトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーはスタートで順位を11番手に下げると、その後フォース・インディアのセルジオ・ペレスにかわされて12番手に下がる。

■アロンソとリカルドもトラブルでリタイア

10周目には10番手にまで順位を上げていたマクラーレンのフェルナンド・アロンソにトラブルが発生。アロンソはスロー走行でピットに戻るも、ここでリタイアとなった。

その直後に徐々に順位を上げてきていたベッテルがガスリーをオーバーテイクして11番手に浮上。その後ガスリーは19番グリッドからスタートしていたダニエル・リカルド(レッドブル)にも抜かれてしまい13番手に順位を落としてしまう。

ベッテルは14周目にウィリアムズのセルゲイ・シロトキンを追い抜いてトップ10圏内にまで順位を戻した。ベッテルはその後も着実に順位を上げ、レースが20周目に入ったときには7番手にまで浮上する。

21周目にトップを走行していたライコネンがピットに入り、ソフトタイヤに交換。ライコネンはハミルトン、フェルスタッペン、ボッタスに次ぐ4番手でコースに復帰した。

ところが、レースが25周目に入ったところでリカルドのクルマが白煙を上げてしまう。このレースで年間規定数を超えるPUコンポーネントを投入してグリッド後方からのスタートとなっていたリカルドにとっては悪夢のような展開となってしまった。

■ライコネンのタイヤにダメージ

27周目にフェルスタッペンがピットインし、ライコネンが3番手に浮上。29周目には暫定トップに立っていたハミルトンもピットイン。ハミルトンはライコネンをオーバーカットすることはできず、事実上の2番手の位置でコースに戻る。

30周目には4番手にまで浮上していたベッテルが2度目のピットイン。ベッテルはスーパーソフトタイヤに履き替えて10番手でコースに戻った。

32周目にはライコネンがまだタイヤ交換を行っていないボッタスの背後にまで迫ってくる。だが、メルセデスはボッタスにライコネンの頭を押さえさせ、その間にハミルトンにライコネンとのギャップを詰めさせる作戦に出た。その後しばらくボッタス、ライコネン、ハミルトンがひとつの集団を形成しながらの走行が続く。

ところが、ライコネンの左リアタイヤにははっきりとブリスターが浮かび上がり、タイヤ的にはハミルトンが不利な状況となってきていることが明らかとなってくる。

そして37周目にボッタスがピットイン。これでライコネンが先頭に復帰し、その背後にハミルトンが続く形となる。ボッタスはフェルスタッペンの後ろ4番手でコースに復帰した。

■ハミルトンがコース上でライコネンを攻略

レースが43周目に入ったところでターン1でアウト側から追い抜こうとしたボッタスにフェルスタッペンのクルマが接触。ボッタスはエスケープゾーンに押し出される形となる。この接触事故が審議対象となり、フェルスタッペンには5秒加算ペナルティーが科せられた。

45周目にはタイヤが厳しい状態となったライコネンをハミルトンがオーバーテイク。ハミルトンは一気にライコネンとのギャップを開き始める。

コース上の順位はハミルトン、ライコネン、フェルスタッペン、ボッタス、そしてその後ろに再び順位を上げてきたベッテルが続く展開となる。

■ベッテル4位でポイント差が拡大

ベッテルは終盤にペースを上げ、ボッタスの前を走行するフェルスタッペンとのギャップを5秒以内に縮め、事実上4番手にまで順位を上げた。

そのままレースはファイナルラップを迎え、ハミルトンがフェラーリの地元イタリアで行われたレースを先頭でフィニッシュ。ライコネン、フェルスタッペン、ボッタス、ベッテルの順でチェッカーフラッグを受けた。

だが、フェルスタッペンが5秒ペナルティーを受けたことで、ボッタスとベッテルがそれぞれ3位、4位に繰り上がった。

ハミルトンが勝利し、ベッテルが4位に終わったことから両者のポイント差は30ポイントに広がっている。

9番グリッドからのスタートで期待されたトロロッソ・ホンダのガスリーだったが、最終的には6つ順位を下げ、15位でレースを終えている。

■決勝トップ10ドライバー(暫定)

優勝/ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2位/キミ・ライコネン(フェラーリ)
3位/バルテリ・ボッタス(メルセデス)
4位/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
5位/マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
6位/ロマン・グロージャン(ハース)
7位/エステバン・オコン(フォース・インディア)
8位/セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
9位/カルロス・サインツ(ルノー)
10位/ランス・ストロール(ウィリアムズ)

次戦2018年F1第15戦シンガポールGPは9月14日(金)の現地時間16時30分(日本時間17時30分)に開幕。決勝は9月16日(日)の現地時間20時10分(日本時間21時10分)にスタートする。

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