1980年台に3度F1王者となったブラジル人元F1ドライバーのネルソン・ピケが、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が3度目のF1ドライバーズタイトルを獲得できなかったのは自分がチームに「混乱」を持ち込んだせいだと語った。
■アロンソは常にチームに混乱を招いたとピケ
2005年と2006年にルノーで2年連続F1チャンピオンとなったアロンソだが、その後ついに3回目のタイトルには手が届かず、今年いっぱいでF1から去ることを決意している。
「フェルナンドは5回はタイトルをとれたはずだ。ところが現実は、彼がどこへ行こうとそこには混乱が生じてしまっていた」
アロンソの母国スペインのテレビ局『La Sexta(セスタ)』にそう語ったピケは次のように付け加えている。
「彼は素晴らしいドライバーだが、常にトラブルを起こしてしまう。チームに加わるときには忍耐と協力が必要だ。だが、アロンソはすぐにすべてを欲しがってしまうんだ」
■アロンソは間違っていないとマルケス
だが、ピケと同じブラジル出身の元F1ドライバーであるタルソ・マルケスは、ピケらによるアロンソに関するネガティブな意見は間違っていると考えている。
現在42歳のマルケスは、アロンソがミナルディからF1デビューを飾った2001年にチームメートだったドライバーだ。
「彼(アロンソ)が自分のチーム内で問題を起こすと批判する人たちがいるけれど、僕は違うよ」
「チャンピオンなら誰でもチームをコントロールしようとするものさ。モーターレーシングは成功を収めなくてはならないスポーツだし、利己主義になる必要だってあるんだ。最初に自分のことを考え、そしてその次も、そのまた次も自分のことを考えなくてはならないんだ」
そう語ったマルケスは次のように付け加えた。
「だから、僕が思うに、それは問題と言うよりは資質だよ」