元F1チーム代表のフラビオ・ブリアトーレが、長年にわたってマネジメントに関与してきたフェルナンド・アロンソがまたF1に復帰する可能性もあると示唆した。
かつてベネトンとルノーでチーム代表を務めていたブリアトーレだが、ルノー時代の2005年と2006年にはアロンソとともに2年連続でF1タイトルを獲得したという経緯がある。
■アロンソはF1へのモチベーションを失った
68歳のブリアトーレは、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に対し、アロンソが2019年にF1を離れてほかのカテゴリーで戦うことを決めたのは、勝利を得ることができないF1マシンで走ることに疲れてしまったためだと次のように語った。
「彼にとっては7位や8位になっても意味のないことだからね」
「そういう状態では、ドライバーはやる気を失ってしまうよ。今のF1にフェルナンドほどの才能を持ったドライバーの行き場がないというのは、私には奇妙に思えるよ」
■アロンソは模範となるドライバー
最近、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、アロンソは所属するチームに悪影響を及ぼすことが多いことからトップチームはいずれも彼の加入を望んでいないのだと語ったことが報じられた。
だが、ブリアトーレはそんなことはないと次のように主張した。
「私はクリスチャンの友人でもあるが、彼は少しばかり興奮し過ぎたんだと思う。もし自分たちのドライバーをうまく扱えないチームがあるとすれば、それは彼のところだよ。だからダニエル・リカルドが去ることになってしまったんだ」
「フェルナンドは私のために走り、そしてルノーチームに栄光をもたらしてくれた。彼はほかのドライバーにとっては模範となるチームメートだったし、エンジニアたちにとってのベンチマークでもあったよ」
■アロンソに別れを告げるのは早すぎる
そのアロンソに関しては、2019年にはインディ500制覇を目指してアメリカのインディカーにフル参戦することになるだろうと考えられている。
アロンソの今後の去就に関して質問を受けたブリアトーレは「様子を見ていこう」と答え、次のように続けた。
「まず、彼はF1とWEC(世界耐久選手権)で今シーズンを全うすることになる。その後、もし彼が休みをとると決めたとしても私には理解できるよ」
「確かなことは、別れを告げるにはまだあまりにも早過ぎるということだ。F1では短期間のうちにいろんな変化が起きる。だから、絶対という言葉は使えないんだ」
そう語ったブリアトーレは現在37歳のアロンソが再びF1に戻ってくることを期待していると次のように付け加えた。
「私はメルセデスあるいはフェラーリで走るフェルナンドを見てみたいね」