元F1ドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサが、2019年に2人のスペイン人ドライバーがマクラーレンで走ることになっても、それが素晴らしいことかどうかは分からないと語った。
■マクラーレンでスペイン人ドライバーコンビ誕生?
最近、現在ルノーに所属しているスペイン人ドライバーのカルロス・サインツが2019年にはマクラーレンに移籍するのではないかとのうわさもささやかれ始めている。
F1引退の可能性も指摘されているフェルナンド・アロンソだが、もし来季もマクラーレンに残留し、サインツが加入することになれば、マクラーレンのフルタイムドライバーは2人ともスペイン人ドライバーということになる。
スペインのF1ファンの中には、そうなればまさにマクラーレンが「夢のチーム」となると考えている者もいるようだ。
■サインツはアロンソと組まない方がいい
しかし、かつて2003年から2009年までマクラーレンのリザーブドライバーを務めていたデ・ラ・ロサの考えは違うようだ。
「夢だって? 僕は、彼らは一緒ではない方がいいと思うよ」
母国スペインのラジオ局『Cadena SER(カデナSER)』にそう語ったデ・ラ・ロサは次のように付け加えた。
「フェルナンドのチームメートとしてやるのは非常に難しいことなんだ。だから僕としてはその苦しみを味わうのはカルロスではない方がいいと思うよ。カルロスはあと2年か3年経験を積んでからフェルナンドのようなつわものに挑む方がいいね」
デ・ラ・ロサは、仮にルノーがサインツと2019年の契約を結ばなかったとしてもサインツのF1キャリアはそれで終わることにはならないはずだと次のように主張している。
「もしルノーがカルロスを手放すというミスを犯したとしても、彼はF1で自分の居場所を得られるよ」
■今季のチャンピオン争いは最終戦まで続く
一方、デ・ラ・ロサはルイス・ハミルトン(メルセデス)とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)による緊迫したF1ドライバーズタイトル争いが今後も続くだろうと考えている。
前戦F1ハンガリーGPでハミルトンが優勝しベッテルが2位で終わったことから、現在両者のポイント差は24ポイントにまで開いている。
しかし、デ・ラ・ロサは今シーズン最後のレースまでこの2人による戦いが続けられるだろうと次のように語った。
「本来フェラーリが勝たなくてはならないところでメルセデスが勝っている。だから最高のクルマを手にしながらも24ポイント差をつけられたベッテルにとっては素晴らしいドラマとなっている」
「まだこの先は長いし、最終戦の展開のよってすべて決着がつくことになるだろうね」