2019年もF1ドイツGPが開催される可能性が膨らみつつあるようだ。
2009年からニュルブルクリンクとホッケンハイムがF1ドイツGPを隔年で交互開催していたが、ニュルブルクリンクが経営破たんに陥ったことから本来ニュルブルクリンクが開催する予定となっていた2015年と2017年にはドイツGPが開催されないという事態となっていた。
■2019年は開催契約がないドイツGP
今年は開催契約を結んでいたホッケンハイムで2年ぶりにドイツGPが開催されたものの、2019年以降は開催契約が結ばれておらず、このままではドイツGPが消滅してしまう危機を迎えている。
そんな中、今年のドイツGPが開催された先週末のホッケンハイムでは、ニュルブルクリンクがF1オーナーのリバティ・メディアに対して2019年のF1開催を持ちかけたようだとのうわさもささやかれていたようだ。
■初開催延期のマイアミの穴埋めとしてドイツGP開催?
だが、最新の情報によれば、2019年からの開催が予定されていたマイアミ市街地コースでのF1レースが少なくとも2020年まで延期されることが確定したことから、リバティ・メディアはその穴埋めとしてホッケンハイムと新たな契約を結ぶことに前向きな姿勢を見せてきているようだ。
ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』によれば、ADAC(ドイツ自動車連盟)とAVD(ドイツ自動車クラブ)が共に契約を結ぶためにリバティ・メディアに接触しているという。
こうした状況を見れば、少なくとも2019年にドイツGPが開催される可能性が高まってきていると考えてもよさそうだ。
■伝統のドイツGPがなくなればF1は終わりだとハウグ
先週末のホッケンハイムに姿を見せていたメルセデスの前モータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグは『Bild(ビルト)』に次のように語っている。
「ADACやAVDには非常に力のある代表者たちがおり、彼らが今レース(ドイツGP)をキープしようと取り組んでいると確信しているよ」
ハウグは、もしリバティ・メディアがドイツGP継続に熱心でなければ、彼らは無分別だと言わざるを得ないと次のように続けた。
「彼らは新しいレース同様、伝統あるレースも残したいと言ってきた。それはリップサービスであってはならないよ」
「私もマイアミは素晴らしいと思う。だが、ホッケンハイムやモンツァ、シルバーストンなどが失われてしまえばそうは言えなくなるよ」
そう語ったハウグは次のように付け加えた。
「そうなればF1は眠りに落ちるも同然だ」