マックス・フェルスタッペンが、2018年にレッドブルがF1タイトルをとるチャンスは一気に小さくなったと嘆いた。
■ライバルたちは新スペックPUでさらに差を拡大
レッドブルのホームレースとして行われたF1第9戦オーストリアGPで今季初優勝を遂げたフェルスタッペンだが、最近のレースでは搭載するルノーPU(パワーユニット)のパワー不足がさらに大きな問題となってしまっていると次のように語った。
「僕たちにはどこよりも強力なシャシーがあると思っている。もし僕たちにメルセデスあるいはフェラーリのエンジンがあれば、彼らはもう二度と僕たちを見ることはできないだろうね」
「だけど、今の僕たちのストレートスピードはあまりにも遅すぎるんだ。これは本当に問題だよ」
「フェラーリとメルセデスが新スペックエンジンを投入して以来、その差はさらに開いてしまっているんだ」
■ドイツGPでも苦戦は必至?
フェルスタッペンは先週末に行われた第10戦イギリスGPでは最終的にマシントラブルによるリタイアとなってしまったが、シルバーストンでのレッドブルは「遅かった」と認めている。
フェルスタッペンはさらに、来週末に行われるドイツGP(22日決勝)でも似たような状況となるだろうと考えている。
「8つのコーナーがあり、その間にたくさんストレートがあるんだ」
正式には全部で17のコーナーに細分化されているホッケンハイムリンクについてそう語ったフェルスタッペンは母国オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』に次のように続けた。
「でも、事故やセーフティカーのおかげでいい成績を残すことができるかもしれないし、それは誰にも分からない。だけど、簡単なレースにはならないよ」
■ハンガリーやシンガポールでは戦えるはず
フェルスタッペンとしては、夏休み前最後のレースとなる第12戦ハンガリーGP(29日決勝)以降、いくつかのレースでは2強チームに戦いを挑むことができるだろうと考えている。
「その後のハンガリー、シンガポール、そしてメキシコでは僕たちもうまく戦えるだろうと思うよ。僕たちはエンジンの違いによって平均でコンマ6秒か7秒失っていると思う。だけど恐らくどこかでコンマ4秒くらいは埋め合わせることができるんじゃないかと思っているんだ」
そう語ったフェルスタッペンは次のように付け加えた。
「だから、そうだね、あそこならチャンスはあると思うよ」