2016年のF1チャンピオンである元メルセデスドライバーのニコ・ロズベルグは、今季フェラーリが躍進している秘密はその強力なPU(パワーユニット)にあると考えている。
先週末に行われたF1イギリスGPではセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が優勝を飾り、ランキング2番手につけているルイス・ハミルトン(メルセデス)との差を8ポイントに広げることに成功した。
■フェラーリ躍進のカギはエンジンパワー向上
ハミルトンにはスタート直後にキミ・ライコネン(フェラーリ)に接触されて大きく順位を下げるという不運があったのは事実だが、ロズベルグはいずれにしてもハミルトンがフェラーリのエンジンパワーによって苦戦を強いられているのは確かだと次のように語った。
「なぜフェラーリがそれほど強いのか、それは内部関係者から聞いて知っているよ」
「彼らはエンジンパワーをさらに引き出すことに成功したんだ。ターボも改善されたし、エネルギー回生による追加出力も向上しているよ」
「現時点では小さな差ではあるけれど、フェラーリはいい仕事を成し遂げたね」
■ハミルトンが突然サッカーファンになった理由は?
一方、ロズベルグはハミルトンが突然サッカーに興味を示し始めたことに少々驚いているようだ。
イギリスGPが行われた先週末のシルバーストンでは、ハミルトンはワールドカップのイングランド戦を見るために土曜日の記者会見を欠席したかったと語っていた。
さらに、ハミルトンは今週末の15日(日)には何も予定を入れないでおくとも語っている。それはワールドカップの決勝戦を見るためにロシアへ行くためだという。
だが、ロズベルグはこのことに関し、ドイツの『Bild(ビルト)』に次のように語っている。
「ルイスは本当はサッカーファンじゃないよ。これはちょっとしたショーなんだ。彼のイメージ戦略の一環だよ」
■タイトルをとるのはハミルトン
そう語ったロズベルグだが、2018年F1シーズンにおいて最後に勝利を手にするのはやはり元チームメートのハミルトンということになるだろうと次のように語っている。
「僕はルイスがタイトルをとるだろうという考えに変わりはないよ。メルセデスはものすごく強いチームだからね」