F1モータースポーツ担当マネジングディレクターのロス・ブラウンが、フェルナンド・アロンソがF1にとどまってくれることを願っていると語った。
■F1引退がうわさされるアロンソ
最近ではアロンソが今季限りでF1を引退することになりそうだといううわさが強くささやかれている。
ルノー在籍時の2005年と2006年に2年連続でF1チャンピオンとなったアロンソだが、その後はタイトルから見放されてしまっている。2005年には当時の歴代最年少チャンピオン記録を更新したアロンソだが、すでに36歳となった今、所属しているマクラーレンではタイトル獲得のチャンスがないことは誰の目にも明らかだ。
そうした中、アロンソは昨年から目標を世界3大自動車レースの制覇に切り替えてきており、今年はそのひとつであるル・マン24時間レースに優勝。すでにF1モナコGPでは優勝経験を持つアロンソにとって、グラハム・ヒルだけが持つ世界3大レース制覇の記録を達成するために残されているのはインディ500だけとなっている。
マクラーレンも来年からインディカーシリーズ参戦を目指して準備中であるとの情報もあり、こうしたことからアロンソが2019年にインディカーに転向する可能性がかなり高いだろうと推測されている。
■アロンソのF1継続を願うブラウン
そのアロンソは今季F1とル・マン24時間レースを擁するWEC(世界耐久選手権)の2シリーズにフル参戦しており、特にカナダGP以降はル・マン24時間、フランスGP、オーストリアGP、そして今週末に行われるイギリスGPと、なんと5週間連続でレースに出走するという非常に忙しい生活を送っている。
ブラウンは、アロンソの母国スペインの『Marca(マルカ)』に対し、アロンソがその過酷とも言えるスケジュールにうまく対応しているのは見事だと語り、さらに次のように続けている。
「先のことは分からないが、彼は何かF1以外のものを探しているのかもしれない。だが、私はそうならないことを本当に望んでいるよ」
「彼は今でも非常に速い。そしてF1には彼のようなカリスマ性を持つ才能豊かなドライバーが必要だよ」