6月16日(土)から17日(日)にかけてフランスのサルト・サーキットで開催されたル・マン24時間レースで見事に初優勝を飾ったフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)だが、その翌週に行われたF1フランスGPではうってかわってさんざんな結果に終わってしまった。
今季初めて予選Q1で敗退したアロンソだが、決勝を16番グリッドからスタートするもレース途中でセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)と接触するアクシデントなどもあって最後尾にまで落ちるという展開となってしまう。結局アロンソは53周で行われたレースが50周を回ったところでリタイアすることを選択している。
■それでも自分の力を示すことはできている
レース後、そんなアロンソに対して母国スペインの記者たちから、後方で走り回るよりも家にいたいと思っているのではないかとの質問が投げかけられたほどだったが、アロンソはそれに対して次のように答えている。
「いや、僕はここにいたいと思うよ」
「僕は世界最高の仕事をしている20人のドライバーのひとりなんだ。確かに、僕たちに競争力があるとは言えない。だけど僕たちはここで仕事をし、どうにかしようと試みているんだ」
「僕たちがすごくひどい状態にあるのは事実だよ。それでも僕はタイトル争いの7番手か8番手にいるわけだし、僕にはなにがしかのことができているということさ」
■今でもマクラーレンを信じている
さらに、今後マクラーレンは改善されていくと思うかと質問されたアロンソは次のように続けた。
「僕はこのチームを信じているよ」
「今週末の僕たちにはあまりにも戦闘力がなかった。だけど今後のレースでは新たな改良パーツを手にすることも分かっているよ」
■マクラーレンはすでにアロンソの後任を検討?
とは言え、F1関係者の中にはアロンソが今季限りでF1を去り、2019年にはマクラーレンとともにインディカーに転向することになるだろうと考えている者も少なくないようだ。
そうした推測を裏付けるように、マクラーレンがアロンソの後任候補として今季でレッドブルとの契約が切れるダニエル・リカルド獲得に動いていることが明らかとなっている。
そして、もしアロンソが去り、リカルド獲得にも失敗すれば、現在F1直下の下位カテゴリーであるF2のポイントリーダーとなっている育成ドライバーのランド・ノリスを昇格させる可能性もあると考えられている。
■今はまだ話せないとブーリエ
そうしたうわさについて質問されたマクラーレンのエリック・ブーリエ(レーシングディレクター)は、ポール・リカールで次のように答えた。
「我々はストフェルとフェルナンドを中心に考えている」
「だが、私もサンタクロースが私のところにドライバーを連れてきてくれるのを待つつもりもない」
そう語ったブーリエは次のように付け加えている。
「ランド・ノリスについて語るのは時期尚早だよ。だが、どんなことだって起こり得る。今の時点ではこの問題についてこれ以上のことは言えないよ」