2018年F1第8戦フランスGPが6月22日(金)、ポール・リカール・サーキット(1周5.842km)で開幕。現地時間12時(日本時間19時)から行われたフリー走行1回目でメルセデスのルイス・ハミルトンがトップに立った。
●【FP1結果】2018年F1第8戦フランスGPフリー走行1回目のタイム差、周回数
10年ぶりに復活したフランスGPだが、ポール・リカールも1990年以来のF1開催となることからドライバーやチームにとってはまずは手探り状態で最初のセッションに臨むことになった。
メルセデス勢、フェラーリ勢はここに持ち込まれたドライタイヤの中で一番軟らかいウルトラソフトで走行を開始。一方、レッドブル勢は一番硬いコンパウンドとなるソフトタイヤでセッションをスタートした。
序盤はソフトタイヤを履くダニエル・リカルド(レッドブル)がウルトラソフト勢を抑えて好調なペースで走行。セッション前半をトップで終え、それにバルテリ・ボッタス(メルセデス)、キミ・ライコネン(フェラーリ)、ハミルトン、エステバン・オコン(フォース・インディア)らが続く展開となった。
このセッションを3種類のドライタイヤのうち中間に位置するスーパーソフトで開始したトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは前半を7番手で、同じくスーパーソフトを履いたチームメートのブレンドン・ハートレーは15番手で終えている。
メルセデス勢、フェラーリ勢はセッション後半もウルトラタイヤで走行を開始。ここでレッドブル勢もウルトラソフトに履き替えてくる。
セッション中盤のショートランプログラム展開時にはメルセデスが安定した速さを見せ、ハミルトンがトップタイムをマークし、それにボッタスが続く展開となる。
2019年からホンダPUを搭載することになるレッドブルのリカルドは3番手、そしてフェラーリ勢が4番手5番手でそれに続く展開となった。レッドブルのマックス・フェルスタッペンはセッティングに苦しみ、7番手タイムにとどまった。
このセッションで3強チーム勢の一角を崩して6番手につけたのはフランス国籍を持つロマン・グロージャン(ハース)だった。今季まだノーポイントのグロージャンとしてはホームレースでの初ポイント獲得に向けていいスタートを切ることができたと言えるだろう。
ホンダPUを搭載するトロロッソ勢はこのセッションにはスーパーソフトタイヤだけで臨んだが、フランス出身のガスリーが8番手につける走りを見せた。ハートレーは15番手だった。
先週末にフランスで行われたル・マン24時間レースで優勝を遂げたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)は、同じフランスで行われたF1では最初のセッションを16番手で終えている。
なお、セッション終了まであとわずかとなったところでザウバーのマーカス・エリクソンがウォールに激しくクラッシュするアクシデントが発生。エリクソンのF1マシンから大きな炎が上がって心配されたが、エリクソンは無事に自力でマシンを降りている。
セッションはこの事故で赤旗中断となり、そのまま終了時刻を迎えた。
■フリー走行1回目トップ10ドライバー
トップ/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:32.231
2番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:32.371
3番手/ダニエル・リカルド(レッドブル) 1:32.527
4番手/キミ・ライコネン(フェラーリ) 1:33.003
5番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:33.172
6番手/ロマン・グロージャン(ハース) 1:33.318
7番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 1:33.331
8番手/ピエール・ガスリー(トロロッソ) 1:33.685
9番手/セルジオ・ペレス(フォース・インディア) 1:33.719
10番手/ケビン・マグヌッセン(ハース) 1:34.108
F1フランスGPフリー走行2回目は、このあと日本時間23時から始まる。
●【ハイライト動画】トロロッソ・ホンダ8番手!アルファロメオ・ザウバー炎上/F1第8戦フランスGPフリー走行1回目