F1の新しいロゴマークが使えなくなる可能性が出てきたと報じられている。
2017年にF1新オーナーとなったリバティ・メディアは、F1のイメージを刷新しようとここまでにいくつかの変革を行っている。そして、その一つが新しいロゴマークを導入したことだった。
リバティ・メディアは2017年シーズンの最終戦決勝日にそれまで“フライングF”と呼ばれて慣れ親しまれていたロゴマークに変わる新ロゴマークをお披露目した。この新ロゴはインターネット時代を意識したものだと言われている。
だがこのロゴが予期せぬ問題を引き起こす可能性がすでに今年1月に報じられていた。
それは、化学素材メーカーとして知られるアメリカの3M社が、同社が開発した着圧タイツ用として登録済みだったロゴとF1の新ロゴが“著しくよく似ている”ことが明らかとなったためだ。
その当時、3M社の代理人は「この件に関してはさらに調査を行っている」と語っていた。
そして、このほど『Daily Telegraph(デイリー・テレグラフ)』が報じたところによれば、3M社はF1のロゴが自分たちの製品のロゴとよく似ており、「混乱を招く可能性がある」として正式にF1ロゴの商標登録を取り消すよう申し立てを行ったことが明らかになった。
3M社はすでに5月22日(火)に訴えを起こしたと伝えられている。
F1ビジネス記者として知られるクリスチャン・シルトによれば、通常ヨーロッパの知的財産担当当局はこうした案件に関する裁定を下すまでに最大4か月ほどを要するという。