フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が自分と同じようにF1以外のカテゴリーに挑戦したければ“いいボス”を見つけることが大切だと語った。
F1トップドライバーのひとりであるはアロンソはサーフィンのファンなのだという。最近アロンソが立ち上げたサングラスブランドのキモア(Kimoa)はサーフィンを楽しむライフスタイルがヒントとなって生まれたものだそうだ。
そのサーフィンに関して、アロンソは母国スペインの『AS』に次のように語った。
「練習するためにはもっと自由な時間が必要だね」
「多分将来(レースを)引退したときにはもう少し専念できるようになると思うけどね」
だが、アロンソがレースの世界から完全に身を引くのはかなり先のことになりそうだ。
■ル・マン24時間挑戦は長年の目標だった
実際のところ、今年はF1とWEC(世界耐久選手権)の両シリーズにフル参戦しているアロンソだが、うわさでは3大自動車レースのひとつに数えられるインディ500制覇を目指して来季はインディカーに移籍することを考えているようだとも言われている。
今週末にはやはり3大自動車レースのひとつであるル・マン24時間レースが行われるが、それにトヨタWECチームの一員として参戦するアロンソはル・マンで次のように語った。
「みんなは僕がF1であまりうまくいっていないからほかのことに挑戦しているんだと考えているようだね。だけど、僕はフェラーリにいた2013年にもここに来られるように取り組んでいたんだ。そのころの僕はF1で勝利していたよ」
■F1ドライバーにとっての障害は“ボス”
アロンソはさらに、ほかのF1ドライバーの中にも自分と同じ挑戦を行いたいと思う者たちも出てくるはずだと語り、次のように続けた。
「F1での唯一の問題はボスがそうすることを許さないことなんだ。だから、いいボスを見つける必要があるのさ」
実際のところ、アロンソの現在のボスであるザック・ブラウン(マクラーレン・レーシングCEO)は昨年もアロンソがF1モナコGPを欠場してインディ500に挑戦することを認め、積極的にそれを支援したという経緯がある。
そして、ブラウンは現在もアロンソと組んでインディカーにフル参戦するための準備に着手している。
「彼の内面にはドライバーがいて、ドライバーが必要とするものを理解しているんだ」
ブラウンについてそう語ったアロンソは次のように付け加えた。
「そして彼は自分のビジョンをマクラーレンに転移させている。それは単にF1チームとしてだけでなく、モータースポーツの広い範囲においてね」