1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブが、地元カナダのモントリオールで行われたF1カナダGPの記者会見で“頭突き”発言を行ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を批判した。
今季のF1第7戦カナダGP開幕を控えた7日(木)に行われたドライバー記者会見に参加していたフェルスタッペンは、何度も第4戦アゼルバイジャンGP決勝で犯した同士打ちクラッシュや第6戦モナコGPフリー走行3回目でのクラッシュについての質問を受けたことから、これ以上その質問をすれば“頭突きする”とコメントしていた。
そのフェルスタッペンのコメントに関しては冗談が過ぎただけだと寛容な受け止め方をする者もいれば、そうではない者もいる。そしてビルヌーブは後者のようだ。
「ジャーナリストの仕事は事実を報道することなんだ。たとえフェルスタッペンがその質問に百回も答えていたとしてもね」
地元紙『Le Journal de Montreal(ジュルナル・ド・モントレアル)』にそう語った47歳のビルヌーブは次のように続けた。
「ドライバーには答える責任がある。もし質問が正当なものであればね。だが、フェルスタッペンには腹を立てたり、あんなふうに反応したりする権利などなかった」
「成長するためには自分のミスに気付く必要があるが、彼にはまだそれができていないね。逆に彼は自分に敬意と教育が欠けていることをさらけだしてしまった」
「いろんな意味で、彼はまだ子供なんだ。彼は揺りかごから引きずり降ろされてクルマに乗せられてしまったんだ。彼がリカルド(チームメートのダニエル・リカルド)のレベルに到達していないばかりかもっと悪く見えさえするのは多分それが理由だろうね」
そう主張したビルヌーブは次のように付け加えている。
「もしレッドブルが彼(フェルスタッペン)を将来の担い手だと考えているのであれば、彼は自分のチームメートに打ち勝たなくてはならない。その一方で、真実は正反対だ。彼は過大評価されているよ」