2018年F1第7戦カナダGPが6月8日(金)、ジル・ビルヌーブ・サーキット(1周4.361km)で開幕。現地時間14時(日本時間9日3時)から行われたフリー走行2回目でレッドブルのマックス・フェルスタッペンが2セッション連続でトップに立った。
●【画像:FP2結果】2018年F1第7戦カナダGPフリー走行2回目のタイム差、周回数
序盤は各ドライバーがそれぞれ異なるコンパウンドのタイヤで走行を開始。フェラーリはキミ・ライコネンが中間に位置するウルトラソフトタイヤで周回を行う。
そんな中、このセッションでもハイパーソフトを温存したメルセデスのルイス・ハミルトンがウルトラソフトでトップタイムをマークする。スーパーソフトタイヤのフェルスタッペンが2番手で続いた。
ところがセッション開始から25分ほどが経過したところでルノーのカルロス・サインツがコントロールを乱してリアからウォールにヒット。サインツはその後走行を再開して何とかピットへと戻るがマシンはかなりのダメージを受けてしまっていた。
そしてこのクラッシュでサインツのクルマから飛び散った破片を清掃するためにここで赤旗が振られセッションが中断となる。
約5分後にセッションが再開されると、徐々にハイパーソフトタイヤに交換して予選シミュレーションを開始するドライバーが出始める。そしてこのタイミングでセバスチャン・ベッテルが一番軟らかいコンパウンドのハイパーソフトタイヤを履いてこのセッション最初の走行に臨んだ。
その後キミ・ライコネン(フェラーリ)もハイパーソフトタイヤでの走行に移り、ハミルトンのタイムを上回るも、やはりハイパーソフトに履き替えたフェルスタッペンがライコネンのタイムをさらに更新する1分12秒198をマークしてトップに躍り出た。
セッションが後半に入ったところでマクラーレンのストフェル・バンドーンがターン9で右側のウォールにマシンをぶつけてしまい、右リアタイヤがパンクしたほかサスペンションにもダメージを受けて走行不能に陥る。バンドーンはコース脇にクルマを止め、ここでVSC(バーチャルセーフティカー)が導入される。
セッションの残り時間が30分を切ったところでVSCが解除されると各チームは決勝を想定したロングランプログラムに移っていく。
それまでガレージ内で大がかりな作業が行われていたことで最下位に位置していたダニエル・リカルド(レッドブル)がこの時点でコースに戻る。その後ハイパーソフトに交換したリカルドは3番手にまで順位を上げた。
結局このままフェルスタッペンが2セッション連続でトップに立ったままセッションが終了時刻を迎えた。
期待のトロロッソ・ホンダ勢はこのセッションではハイパーソフトタイヤを中心とする走行プログラムに臨んだが、ブレンドン・ハートレーは12番手、ピエール・ガスリーは18番手にとどまった。
■フリー走行2回目トップ10ドライバー
トップ/マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 1:12.198
2番手/キミ・ライコネン(フェラーリ) 1:12.328
3番手/ダニエル・リカルド(レッドブル) 1:12.603
4番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:12.777
5番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:12.985
6番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:13.061
7番手/ロマン・グロージャン(ハース) 1:13.620
8番手/エステバン・オコン(フォース・インディア) 1:13.747
9番手/セルジオ・ペレス(フォース・インディア) 1:13.754
10番手/フェルナンド・アロンソ(マクラーレン) 1:13.866
F1カナダGPフリー走行3回目は、日本時間10日0時から始まる。