今季のF1第7戦カナダGP(10日決勝)を前に、来季に向けた動きについて質問を受けたダニエル・リカルド(レッドブル)がのらりくらりとかわしたと伝えられている。
カナダGPが開催されるモントリオールに入ったリカルドは、すでにフェラーリもしくはメルセデスと契約を結んだといううわさもあるが実際はどうなのかと質問されるとほほ笑みを浮かべながら次のように答えた。
「答え1、そうかもしれない。答え2、そうかもしれない」
前戦モナコGPで今季2勝目を上げる活躍を見せたリカルドだが、仮に来季以降もレッドブルとの契約を延長するにしても報酬面での交渉はかなり有利になったのではないかとも言われている。
そのことについて尋ねられたリカルドはやはり「そうかもしれないね!」と答えている。
■レッドブルはリカルド残留に自信
現在はレッドブルとの契約交渉を保留にしている状態だと伝えられているリカルドだが、レッドブル首脳のひとりであるヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、最終的にはリカルドがチームに残留するという自信を持っているとドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように語っている。
「我々は焦ってはいないし、彼にプレッシャーをかけたりもしていないよ。彼も我々が今後も彼と続けたいと本気で望んでいることを知っているしね」
「モナコでは彼がどれほど素晴らしいかを示せただけではなく、我々がどれほど優秀かも示すことができたよ」
■メルセデスも以前からリカルドに注目
とは言え、リカルドがメルセデスに移籍するのではないかとのうわさも消えてはいない。2016年までメルセデスの技術責任者を務めていたウィリアムズのパディ・ロウ(チーフテクニカルオフィサー)は次のように語り、メルセデスを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)が以前からリカルド獲得を視野に入れていたことを明かしている。
「トトはもう3年にわたってリカルドと話をしてきているよ」
■フラストレーションを抱えるフェルスタッペン
一方、そのリカルドのチームメートであるマックス・フェルスタッペンは今季ここまで自身の責任によるクラッシュが多く、チームの足を引っ張る存在となってしまっている。かつてダニール・クビアトがそうだったように、レッドブルからトロロッソへ降格されてしまうのではないかとのうわささえささやかれるほどだ。
そんなフェルスタッペンにはクラッシュに関する質問が浴びせられることが多くなっているが、7日(木)にはリポーターたちに対しこれ以上クラッシュについて質問する者がいれば“頭突き”するぞと発言するなど、かなりフラストレーションをためてしまっているようだ。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)はそうしたフェルスタッペンの状況に関して『Bild(ビルト)』に次のように語っている。
「マックスは今スポットライトを浴びているし、あらゆることがほじくり返されている状態だ。だが、現実とはそうしたものさ」