フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が今季限りでF1を引退する可能性がかなり高くなってきているようだ。
■2019年にはインディカーに転向か
今週、マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザック・ブラウン、最近マクラーレンのコンサルタント職に就いた2003年のインディ500チャンピオンであるジル・ド・フェラン、そしてアロンソのマネジャーを務めるルイス・ガルシア・アバドが今週末にデトロイトで行われるインディカーのレースを視察することが伝えられた。
マクラーレンは世界3大自動車レース制覇を目標に掲げるアロンソとともに2019年からインディカーにフル参戦する計画を進めているようだとうわさされている。
もちろんそうなればアロンソの軸足はアメリカに置かれることになるが、今季F1とかけもちでフル参戦するWEC(世界耐久選手権)と違いインディカーはかなりのレースがF1開催週末と重なることもあり、アロンソがF1出走を継続することが難しくなるのは間違いないだろう。
■アロンソはF1を去るだろうとブランドル
かつてマクラーレンなどでドライブした経験を持つ元F1ドライバーのマーティン・ブランドルはF1マシンを駆るアロンソが見られるのは今年が最後になるだろうと感じているようだ。
現在はF1解説者としても活躍するブランドルは次のように語った。
「モナコでアロンソと話をしたんだが、もう彼は(F1を)続けないだろうという印象を受けたよ」
■アロンソは状況を変えたがっているとサインツsnr.
一方、今年ルノーのドライバーを務めているカルロス・サインツの父親であり、アロンソと同じスペイン出身のラリードライバーであるカルロス・サインツsnr.もアロンソについて『EFE通信』に次のように語っている。
「彼は今自分の置かれている状況を変えたいと思う時期にいるんだ。彼は表彰台や勝利を狙って戦うことを望んでいるからね」
「以前勝ったことがあれば、表彰台争いや優勝争い、そしてタイトル争いができない状態に満足できないのは当然だよ。ましてや彼の場合はすでに2度F1チャンピオンとなり、さらにその回数を増やそうと戦っていたわけだからね」
「特に、彼ほどの経験があり、アロンソのような性格を有する者にとっては当然のことだ」
そう述べた56歳のサインツsnr.は次のように付け加えた。
「今年のマクラーレンは少し状況が改善されているし、もっと改善されることを期待しようじゃないか。だが、彼自身もそうだろうが彼の活躍を願う我々としてもそれ以上のことを期待しているんじゃないかな」