ホンダが第102回インディ500を次のように振り返った。
■第102回インディ500
1911年に第1回目のレースが行なわれ、今年が102回目の開催となったインディアナポリス500マイルは、最高気温が32℃に達し、路面の温度は50℃を超える過酷なコンディションで争われ、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シボレー)が11回目の挑戦で初優勝を飾った。
今年のレースデイはインディ500の長い歴史でも記録的に暑く、ダウンフォースが減少していたために、マシンをコントロールするのが難しい戦いが展開された。
アクシデントが頻発し、フルコースコーションが続けざまに出されたため、半分ほどのチームが燃費をセーブして1回少ないピットストップでゴールすることを目指していた。その中には大ベテランのオリオール・セルビア(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)がおり、彼はゴールまで20周でトップに躍り出た。しかし、残り3周でピットに向かわざるを得なかった。
■昨年チャンピオンの佐藤琢磨、リタイア
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)は16番手グリッドからスタートし、1回目のピットストップには33周を終えたところで入った。暑さ対策としてマシン・セッティングに変更を加え、終盤のバトルに向けて徐々にマシンを向上させて行く、ベテランらしい戦いで上位進出、さらには優勝争いを、と考えていた佐藤だったが、46周でのリタイアとなった。
周回遅れのマシンがコーナーの中でバランスを崩し、大きく減速してレーシングラインに戻って来たため、佐藤は行き場を失って追突してしまった。