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【予選レポート】リカルドが異次元のポール ホンダは今季2回目のQ3進出/F1モナコGP

2018年05月26日(土)23:45 pm

2018年F1第6戦モナコGPが5月26日(土)、モンテカルロ市街地サーキット(全長3.337km)で2日目を迎え、現地時間15時(日本時間22時)から行われた予選でレッドブルのダニエル・リカルドがポールポジションを獲得した。今季初、通算2回目。

●【画像:予選結果】2018年F1第6戦モナコGP予選Q1-Q2-Q3のタイム差、周回数

【予選Q1】ハートレー無念のQ1敗退

18分間で行われたQ1では、フリー走行3回目でクラッシュを演じたレッドブルのマックス・フェルスタッペンはクルマの修復作業が間に合わず出走することができないという事態に陥ってしまった。

そんな中、チームメートのダニエル・リカルドがトップタイムをマークし、フェラーリ勢やメルセデスAMG勢にプレッシャーをかけていく。

フリー走行3回目では3強チームに次ぐ7番手8番手につけていたトロロッソ・ホンダ勢だが、路面温度の上昇に少し対応できなかったのか予選ではペースが上がらず苦戦を強いられる。

ピエール・ガスリーはなんとか12番手でQ1突破を果たすも、チームメートのブレンドン・ハートレーは惜しくも16番手でQ1敗退となってしまった。

Q1でノックアウトされた16番手から20番手までのドライバーは以下の通り。
16番手ブレンドン・ハートレー(トロロッソ)、17番手マーカス・エリクソン(ザウバー)、18番手ランス・ストロール(ウィリアムズ)、19番手ケビン・マグヌッセン(ハース)。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは予選出走できずに終わっている。

【予選Q2】ガスリーがQ3進出

15分間で争われたQ2では、メルセデス勢がここに持ち込まれたドライタイヤの中で中間に位置するウルトラソフトタイヤで最初のアタックに臨んでいく。ルールで予選Q3に進んだドライバーはQ2でベストタイムを刻んだときに使用していたタイヤセットで決勝をスタートすることが義務付けられているため、耐久性が高いウルトラソフトで決勝をスタートすることで有利にレースを展開させたいというもくろみだ。

だが、やはりウルトラソフトタイヤでは一番軟らかいハイパーソフトタイヤほどのタイムを刻むことができず、メルセデスといえども最初のアタックでは2台ともに苦しい走りを強いられる。結局メルセデス勢もハイパーソフトを投入してQ2突破を目指す作戦に切り替えた。

Q2後半のアタックが開始されると3強チームの5人のドライバーは順当にQ2突破可能なタイムをマーク。残りの5枠を誰が手に入れるのかに注目が集まった。

1回目のアタックでノックアウトゾーンの12番手に位置していたガスリーがここで9番手に順位アップ。その後ルノーのカルロス・サインツがそのタイムを上回り、ガスリーは10番手に下がってしまう。しかし、ルノーのもう1台を駆るニコ・ヒュルケンベルグが最後のアタックでタイムを更新することができずに11番手にとどまったことからガスリーが辛うじて10番手で第2戦バーレーンGP以来となる今季2回目のQ3進出を果たした。

Q2でノックアウトされた11番手から15番手までのドライバーは以下の通り。
11番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、12番手ストフェル・バンドーン(マクラーレン)、13番手セルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)、14番手シャルル・ルクレール(ザウバー)、15番手ロマン・グロージャン(ハース)。

【予選Q3】異次元の走りを見せたリカルド

12分間で戦われたQ3では、ここまですべてのセッションでトップタイムをたたきだしてきたリカルドをフェラーリ勢やメルセデス勢が攻略できるのかということに興味が集中することになった。

セッション開始と同時にドライバーたちが次々にコースへと向かうが、ベッテルはほかのクルマの影響を避けるために出走タイミングをずらしてくる。

まずメルセデス勢がアタックを行い、ハミルトンが1分11秒261の好タイムをマークする。ところが、リカルドはそれをものともせず1分10秒810という驚異的なコースレコードタイムをマーク。2回目のアタックを待たずしてここでほぼ今年のモナコでのポールポジションを手中に収めることに成功した。

ベッテルはハミルトンのタイムにも届かず、最初のアタックは3番手にとどまった。4番手にキミ・ライコネン(フェラーリ)、5番手にバルテリ・ボッタス(メルセデス)と続き、ガスリーは最後尾となる10番手だった。

そして迎えたQ3最後のアタック合戦だが、今度はベッテルが上位勢の中では真っ先にコースイン。リカルドの暫定ポールタイムをターゲットに必死のアタックを展開する。しかし、ベッテルはリカルドのタイムに0.229秒及ばずモナコでの7年ぶりのポール獲得はならなかった。ハミルトンは2回目のアタックではベッテルのタイムに届かず3番手に終わっている。

リカルドは2016年のモナコGPで初ポールポジションを獲得しており、2年後の今年同じモナコで通算2回目のポールポジション獲得に成功した。明日の決勝はレッドブルがポールポジションと最後尾からスタートすることになる。

このほか、フリー走行3回目ではあまり目立たなかったフォース・インディア勢が2台ともにトップ10入りを果たしたほか、フリー3で15番手に沈んでいたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が前戦スペインGPから連続で今季2回目のQ3進出を果たして7番手となっている。

■予選トップ10ドライバー

ポールポジション/ダニエル・リカルド(レッドブル) 1:10.810
2番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:11.039
3番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:11.232
4番手/キミ・ライコネン(フェラーリ) 1:11.266
5番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:11.441
6番手/エステバン・オコン(フォース・インディア) 1:12.061
7番手/フェルナンド・アロンソ(マクラーレン) 1:12.110
8番手/カルロス・サインツ(ルノー) 1:12.130
9番手/セルジオ・ペレス(フォース・インディア) 1:12.154
10番手/ピエール・ガスリー(トロロッソ) 1:12.221

F1モナコGP決勝は、明日の日本時間22時10分にスタートする。

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